著者:高本博臣
ページ数:77

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 昨今、労働人口減少に歯止めがかからないメガトレンドがある中で、世の中を震撼させたコロナウィルスと距離を保ちながら、企業や個人が将来生き抜くため働き方が大きく変化しています。例えば、企業はジョブ型の働き方を採用したり、国は副業解禁を推進するなどです。今後、ジョブ型や副業などが浸透することで、個々の活動の自由度が大きく広がり、身近なコミュニティへの社会貢献や日本やグローバルに対しての豊かな生活を実現するためにビジネスをする人が増えると期待されています。
 一方、毎日の様に耳にするDX[^1]やAI[^2]などのIT技術の進歩が著しく、2040年にはシンギュラリティ(技術的特異点)というAIが自ら人間より賢い知能を生み出す事が可能になると言われており、消える仕事や生き残る仕事など危機感を煽られています。しかし、この煽りに流されて安易に生き残る仕事に転職するのは早計かもしれません。技術の進歩は早いですが一足飛びに仕事が奪われることはなく、働き方を変える時間は十分にあります。今が、自分のこれまでの歩んで経験した強みと補わなければならない弱みを内省して、将来の自分の道を見直すタイミングです。
 とはいえ、働き方が変わり、消える仕事など危機感は理解したがどこから手を付けるべきかと悩みます。この一つの切り口として、中小企業診断士という資格を勉強することで整理ができます。ここで、中小企業診断士は経営的な知識の体系的な理解が得られるが、今後の将来設計に役立つ資格なのか疑問を持ちます。この答えは、中小企業診断士で学ぶ経営診断の各種フレームワークや方法は、世の中の動向を外部環境として俯瞰して読み解く土台を作り、自分の強みや弱みをどの様に活かすかの戦略を練ることができることにあると著者は考えます。お金の観点で見てしまうと、独占業がなく稼げる資格ではないのは事実ですが、得られる知識は膨大で深く理解することにより大局的な判断ができ、大きな事故を回避する嗅覚を身に着けれるという見方もできます。
 ここで現実的な話を申しますと、中小企業診断士の資格取得は簡単ではありません。インターネットを探すと見つけることができるコメントにストレート合格の記事があり、自分もストレート突破すると意気込む方も多いと思いますが実態は非常に難しいです。これは、ストレート合格は受かった人だけを書いており、不合格の人を書かないので合格者が多く見える心理的なプロモーション戦略ともいえます。また、1次試験合格後の2次試験はハードルは高くゴールテープが見えないフルマラソンを数年間走り続ける受験生も多くいます。
 さて、この難しい資格取得への道は2つあり、その内の1つに、1次試験合格後の養成課程というものがあります。少し精神的な議論に脱線しますが、2次試験から逃げる道であるや本流でないので2次試験組と比べて能力が落ちるや気後れするなど気になる方もいるかと思います。しかし、資格取得は通過点であり、資格取得後に自己の道を切り広げるため、養成課程を選択肢とすることは恥じる事ではないと考え、本書を執筆するため筆を取りました。
 内容に関して、著者が実際に中小企業診断士試験の1次試験を2016年度から2019年度で合格し、2回の2次試験を挫折して、養成課程への道を選択した経験に基づいて記載します。

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