うつ生きづらさを生きやすくする思考改革: うつ当事者の現役社会福祉士がわかりやすく解説【うつ病】【いい人】【なりやすい人】

私はうつを患っています。もう17年になります。
一方で私は社会福祉士として20年間、様々な精神疾患がある人の相談支援をしてきました。

うつの経験と相談支援の経験、両方を持つ私だからこそ言えることを、この本を通してお伝えしようと思います。

うつは病気です。
ゆえに誰もがなる可能性があります。

『自分はうつなんかになるはずがない』という誤解が、偏見を生んでいることは間違いありません。

しかし“なりやすい人”はいます。

これはタバコを吸う人が肺がんになるリスクが高い。太っている人が糖尿病などの生活習慣病になりやすいというのと同じです。

この本ではまず、うつになりやすくリスクの高いタイプの人を紹介します。

うつになると、とても生きづらくなります。いや、これからお話しするタイプの人は、病気になる前から生きづらいのかもしれません。

私は最近になって、やっと生きやすさのヒントを見つけ、それを実践できています。
17年、人生の1/3を費やしました。

不幸にもうつになってしまって苦しんでいる人、もしかして自分はうつなんじゃないかと悩んでいる人が、たくさんおられます。

その方々が、僕のように長い時間をかけずに、少しでも早く生きやすさを手に入れるお手伝いをしたいと考えています。

それが、私が17年間苦しんできたことに意味を持たせてくれます。

生きづらさを抱える人が、この本を読み終えたときに、少しでも生きやすくなるために行動に移してもらえる、そんな本になれば幸いです。