著者:佐藤一伯
ページ数:113

¥300¥0

【本書について】
 本書は、令和4年(2022)に神宮大麻頒布150年を迎えるにあたり、あらためて、神宮大麻の歴史や頒布・奉斎の意義を考えてみようとの趣旨で、考察してきた内容をまとめたものです。
 伊勢の神宮のお神札である神宮大麻は、「国民の信仰」の根本をなすものであり、奉製・頒布・奉斎、いずれの立場の人々にとってもご理解いただきたい内容といえます。
 なお「国民」は、音読みでは「こくみん」、神社の祝詞や和歌などでは「くにたみ」と訓読みされます。また戦前に刊行された祝詞の解説書では、「おほみたから」とも読まれています。
天皇陛下が国民を「おほみたから」として日々その安寧をお祈りしておられることに思いを致しますとき、明治天皇の思し召しにより「神宮大麻」を各家庭に奉斎させていただくことができますことの有り難さが、一層深く伝わるように拝察されます。

【本書の目次】
序章 神宮奉賛と神宮大麻奉斎の意義
一 はじめに
二 皇大神宮の御鎮座
三 神宮と国民を繋ぐ「神宮大麻」
第一章 神宮大麻と家庭祭祀の思想――明治天皇の思し召しについて
一 はじめに
二 御祓大麻
(一)御祓大麻の歴史
(二)神宮祠官の御祓大麻論
三 神宮大麻
(一)神宮大麻の歴史
(二)近代の神宮大麻論
四 家庭の敬神崇祖と神宮大麻
五 家庭祭祀における正月と神宮大麻
六 むすび
第二章 近代の皇室祭祀・神社祭祀・家庭祭祀――その形成と神道教化について
一 はじめに
二 近代の皇室祭祀の形成
(一)天神地祇・八神・皇霊の祭祀
(二)神祇官祭祀から宮中祭祀へ
(三)改暦に伴う改革
(四)宮中三殿
三 近代の神社祭祀の形成
四 近代の祭祀の教化説
(一)公の祭祀
(二)国家の宗祀
(三)祭祀大権
五 むすび
第三章 戦後の神宮大麻頒布活動に関する一考察
一 はじめに
二 戦後の神宮大麻頒布活動の概要
三 戦後の神宮大麻頒布活動の刊行物
(一)『神宮大麻頒布必携』
(二)『神宮大麻頒布向上資料集』
(三)『神宮の奉賛』
(四)『神宮大麻の歴史と意義』
(五)『神宮大麻・暦についてのQ&A』
(六)『神宮大麻・暦頒布活動実践事例集〈第一部・神社庁事例編〉』
(七)『神宮大麻・暦頒布活動実践事例集〈第二部・神社事例編〉』
(八)『神宮大麻に関する研究会報告書』
(九)『一千万家庭神宮大麻奉斎運動「モデル支部制度」報告書』
四 戦後の神宮大麻頒布活動の特色
(一)頒布趣旨(国民的信仰)の闡明
(二)家庭祭祀の伝統との調和
(三)頒布活動の多様化
五 むすび
第四章 神宮大麻頒布の歴史と意義――国民的信仰の形成と発展
一 はじめに
二 神宮大麻の歴史
三 戦後の神宮大麻頒布活動の特色
四 近現代の天照大御神信仰
五 近世以前の天照大御神信仰
六 むすび――明治天皇御製にみる国民的信仰
あとがき

【著者略歴】
佐藤一伯(さとう・かずのり)
御嶽山嶽神明社宮司。國學院大學研究開発推進センター共同研究員。岩手県神社庁研修所講師。博士(神道学)。
著書に『明治聖徳論の研究』『世界の中の神道』『家庭のまつりと年中行事』『明治の精神』などがある。

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