著者:古田 正寛
ページ数:60

¥0

 世の中には,様々な化合物が存在しているが,これらの化合物は複数の元素により構成されており,化学反応により生成される。
 化合物が生成される際には,化合物を構成する元素がどのような相状態にあるかにより,化合物が生成される過程に違いがあるものと考えられる。例えば,構成元素が気体同士である場合の化合物の生成過程と,構成元素が液体同士である場合の化合物の生成過程とは,反応速度や反応過程等は同じではない。また,化合物を構成する元素が固体同士であれば,化合物が生成されない場合もある。
 更には,一方が気体で他方が液体,一方が気体で他方が固体,一方が液体で他方が固体の場合においても,反応速度や反応過程に少なからず違いがあるものと考えられる。
 このようなことから,化合物を構成している構成元素の融点及び沸点と,化合物の融点及び沸点との関係に基づき,化合物の分類をした場合,同じ分類に属する化合物には,共通する傾向が存在しているのではないかという考えに想到した。
 融点及び沸点は,物質における基本的な物性値の一指標であるが,融点において固体から液体,沸点において液体から気体へと相変化することから,一般的にも最も身近な物性値である。
 本書では,二元化合物を,その化合物を構成する元素の融点及び沸点と,化合物の融点及び沸点との関係に基づき分類し,分類した化合物の傾向について解説する。

シリーズ一覧

  • 同シリーズの電子書籍はありませんでした。

 

  Kindle Unlimitedは、現在30日間無料体験キャンペーンを行っています!

この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。

Kindle Unlimited 無料体験に登録する