著者:金谷俊一郎
ページ数:58

¥250¥0

2019年度東京大学日本史の最強の解説本が登場。
執筆は『日本史B一問一答完全版』、『金谷の日本史なぜと流れが分かる本』(東進ブックス)などの日本史受験生の定番書籍を多く執筆する金谷俊一郎先生。
世の中に出回る解説とは一線を画した「東京大学の本質を突いた」解説です。

【本書の構成】
・「必要な知識」 「この問題、たったこれだけの知識で解けるんです!」
 出題者が要求している知識を披露
・「解説」
 「東京大学に別解はない!」をコンセプトにした、東京大学の本質を突いた解説

【解説動画あり!】
2021年度版は、YouTube「かなや放送」で「朗読むすめ」の皆さんが朗読する聞き流し動画を順次公開していきます。
https://www.youtube.com/channel/UC7-LptSjwFKrtwuBrzsXKgA
朗読むすめ(田中なずな、田辺桃菜、上石彩蓮、山﨑彩奈、松尾有紀、曽根さとみ、近藤菜々子)

◆著者金谷俊一郎による「はじめに」◆

はじめに
 世間に出回っている「解答例」は、「模範解答例」です。出版社や予備校が威信をかけて作成したものです。東大合格者が、このような「模範解答例」を書いているかというと、答えは「ノー」です。これは実際に東大に合格した受験生が、受験生時代に書いていた答案や、東大に実際に合格した受験生からのヒアリングの結果です。
 受験のプロが何時間もかけて作成した「模範解答例」に振り回されてはいけません。受験生にはもっとやることが多いはずです。

 また、東京大学は非常に親切な大学であるともいえます。私は、原則として東大の日本史の問題に「別解はない」と考えています。こう言うと「論述問題に別解がないなんてあり得ない」という声が聞こえてきそうですが、こと東大の問題に関しては、別解が想像つきにくいです。その理由は2つ。
 1つ目の理由は、東大の問題文には、様々な「条件」や「留意すべきこと」が記されています。この「条件」と「留意すべきこと」を忠実に守っていけば、他の答案になる余地というものがことごとく排除されていくのです。これは、見事と言っても良いかもしれません。
 2つ目の理由は、「受験生が高等学校で習った知識」です。言い換えると、「教科書に書かれている内容」です。東大の問題は、教科書に書かれている内容で書けるように作られています。もちろん、教科書に書かれていない専門的な内容で答案を作成することも可能ですが、東大は、教科書に書かれていない内容を知識として要求していません。そして、この「教科書に書かれている内容」を踏まえて、「条件」や「留意すべきこと」に沿って答案を作成していくと、見事なまでに定められた字数でおさまるようにできているのです。東大の「○行以内」は絶対です。これにはある意味芸術的なものすら感じさせます。

 本書は、「模範解答例」を解説する本ではありません。「受験生が」、「試験会場で」、「制限時間内に」、「受験生レベルの知識で」どのように書けば東大の合格ラインの答案に達するかを示した本です。ですから、ここに示された解答例は「模範解答例」ではありません。「この程度の解答を仕上げなさい」というものです。
 今まで、そのようなスタンスで書かれた本があまりなかったので、今回、東大日本史を執筆することになりました。
 東大は大きなことは求めていません。皆さんの実力を正当に出せば良いだけです。本書で、それをわかっていただければこれ以上のことはありません。

金谷 俊一郎

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