著者:吉森 康夫
ページ数:258
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[商品について]
医師憶仁の子として百済で生まれ、写経生となって官人への道を志していた山上憶良は、やがて遣唐使の一員に選ばれて唐へと渡る。帰朝後に筑前国の国司となった憶良は、太宰帥として赴任してきた大伴旅人と出会う。愛する人の死、人生の不遇の中で、歌を通じて魂の交流を深める二人。初期の万葉を彩る二人の詩人の出会いと別れを鮮やかに描いた歴史物語。
医師憶仁の子として百済で生まれ、写経生となって官人への道を志していた山上憶良は、やがて遣唐使の一員に選ばれて唐へと渡る。帰朝後に筑前国の国司となった憶良は、太宰帥として赴任してきた大伴旅人と出会う。愛する人の死、人生の不遇の中で、歌を通じて魂の交流を深める二人。初期の万葉を彩る二人の詩人の出会いと別れを鮮やかに描いた歴史物語。
「目次]
第一部 山上憶良
一 白村江の戦い
二 大津京
三 写経生
四 ミハル
五 新しい時代
六 遣唐使
第二部 憶良と旅人
一 筑前守
二 大宰帥
三 嘉麻の三部作
四 平城京
五 長屋王を偲ぶ七夕
六 梅花の宴
七 松浦河
八 旅人の帰京
九 憶良解任
参考文献
著者略歴
[出版社からのコメント]
令和の元号が発表されたときに出典となった万葉集が話題となりましたが、本書の山上憶良と大伴旅人は、まさに「令和」の時代に活躍した歌人です。歌才を認められながらも官人としては不遇だった憶良と、酒と歌を愛する名門で、中央への復帰を果たした大伴旅人。一見、異なる二人の人生が写し出す万葉の秀歌の物語を、多くの方に楽しんでいただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
吉森 康夫(よしもり・やすお)
一九三四年(昭和九)福岡生まれ。旧姓渡辺。福岡高校卒業後、詩の撰者だった菊岡久利先生の御飯屋「銀座太公望」を手伝いながら國學院大学に学ぶも中退。東京学芸大学卒業。
民主文学の会に参加の後、増岡敏和の「原爆と文学」に加わる。
詩集に『畜犬談』(国文社)、『戦車の中の落書き』(人間の科学社)がある。
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