著者:近藤 堯寛
ページ数:183

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[商品について]
――梵語の「ギャテイ」、漢字では「掲諦」と音写される言葉の意味は、次のどれでしょうか。
1.来る、2.行く、3.知る
「ギャテイ」には「去る」という意味もあります。正解は、本書第1章第5節「ガテイ ガテイ」をご覧ください。

インドから中国を経て伝来し、古今東西、世に広く読み継がれ人気の高い経文である般若心経。本文262文字、わずか17行という極めて短い経典でありながら、般若心経には仏教のエッセンスが凝縮され、驚くほど豊富な内容を持っている。本書は、高野山・櫻池院住職として長く般若心経に触れてきた著者が、般若心経に馴染みのない方にも分かりやすく、人生に生かす具体例を多く挙げながら解説すると共に、弘法大師(空海)の著した『般若心経秘鍵』をベースに、心経に隠されている秘密の鍵を開き、それを噛み砕いて読み解いた「心経法話」ともいえる作品である。般若心経の入門書として、またより深く心経を理解するための一書として、お勧めしたい内容となっている。

[目次]

[一気に読める般若心経~対訳付き]
第一章 わかる般若心経
第一節 題名の「般若」と「心」と「経」の意味
お釈迦さまの説法~題名とは何か~
仏の智慧を意味する般若
般若菩薩の心
「経」は心の織物である
第二節 序文に秘められた願い
観音さまの悟り
般若の修行とは
心は空である
苦を救う
第三節 本論で「色」と「空」を知る
よく聞けよと呼びかけている
色と空は同じ
ものごとは空
すべては空から
いろいろな見方
心のすがた
つながるいのち
こだわりとは何か
すべてに損得はなし
ありのままに生きなさい
みな、それぞれに違う
ないない尽くしの真の意味
限界をこえる
なるようになるさ
死が終わりではない
道を尋ねよ
すっからかんになる
第四節 般若心経でいかなる利益を得るのか
菩薩の般若
心のひっかかりをなくす
恐れることはない
妄想から離れる
涅槃を究める
諸仏の般若
最高峰で合掌
第五節 呪文を解く
偉大な神の力
光に照らされる
呪文の力
真言は不思議なり
無明を除く
般若の呪文
ガテイ ガテイ
パーラ ガテイ
パーラ サンガテイ
ボーディー スバーハ
読経三昧
第二章 般若心経が解き明かす科学~空の科学論~
宗教と科学の関係
空を想像する方法
空がヒントになった量子力学
球体に歪曲している空
脳とは何か
翻弄されている人類
世界宗教者サミット
国連本部で宗教と科学の合同会議を願う
宗教と科学者の対話と採択文
不幸な原子力のスタート
トリウム熔融塩炉の出番
第三章 人生に般若心経を生かす方法
現代の家庭風景
現代の犯罪傾向
死の淵をさまよう
旋火輪
宗教を生かす
小さなお導師さま
真を見つける
仏壇の役目
六つの実践
家族写経のすすめ
表装の写経をめざす
般若心経の唱え方
おわりに
著者略歴

[出版社からのコメント]
般若心経の意味や内容については知らなくとも、多くの方はこの教典の名前を耳にしたことがあると思います。先の見えない今の時代にこそ、本書を通じて多くの方に、人々の生活と共にあり、長い年月をかけて唱えられてきたこの経文の魅力を知っていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
近藤 堯寛(こんどう・ぎょうかん)

高野山櫻池院住職。高野山本山布教師。高野山大学非常勤講師。昭和21(1946)年生まれ。高野山大学密教科卒業。金龍寺住職、高野山布教研究所所員、名古屋拘置所教誨師などを歴任。著書は『お砂ふみ説法』『こころのすがた』『空海大師巡礼』『こうやさま』『弘法大師を歩く』『おとなの絵本:観音物語』など。『空海名言辞典』編纂、『空海名言法話全集・空海散歩』(全十巻)監修にも携わる。

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