著者:中村 孟
ページ数:510

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[商品について]
―組織のために、地域のために、信念は曲げない。それが「モーさん」―
長岡生まれの山口育ち、戦中、戦後の時代を駆けぬけた少年「モーさん」は父の戦死、敗戦で暗転、千葉へ帰郷し困窮、苦学を乗り越え千葉銀行に就職した。若くして外交活動で成果、しかし7年ぶりの賃上げ闘争で労使が対決、長期ストに突入、組合役員の「モーさん」はA級戦犯で島流しへ。孤独と忍従の7年を経て遅咲きの役席へ昇任、茂原支店では融資で敏腕を発揮、地元企業を飛躍させ、その後も支店長として地域振興で成果を挙げる。熱血バンカー36年にわたる波乱万丈の流転の人生であり、全国の地方銀行の今後の在り方と指針を示唆する一大長編の昭和史である。

[目次]
『房総を駆けぬけた男――モーさん八十年の軌跡――』に寄せて
第一章 生い立ちの記
私の出生と両親
父の出征
長州・山口の少年時代
生活との闘い
田舎の夏休み
苦学の高校時代
夜間部からUターン復学
涙の卒業
第二章 モーさんの銀行人生
第一節 社会人として
銀行マン誕生 茂原支店へ
外交で大成果
青春アラカルト(一)
青春アラカルト(二)
青春アラカルト(三)
臨給 賃上げ闘争の挫折
悲恋の青春
お見合い二件
独身よサラバ 結婚へ
第二節 涙の組合闘争
「臨給枠」拡大の闘い
経営者の先制攻撃
千葉地区闘争委員会の設置
本丸・千葉地区の闘い
労使激突「団交」暗礁へ
労使激突――徹夜ストへ突入
〝涙の地区闘〟情勢認識で苦慮
第三節 苦闘の日々
創作劇「若い芽」の脚本執筆と上演
本店から島流し ミニ店舗へ異動
苦闘の職場 一宮支店の五年間
茂原支店貸付係で苦闘
通信教育と銀行講座の受講
第四節 時代を駆け抜けた双葉電子
創業者との出会い
工場視察見聞記
驀進(ばくしん)する双葉
ラジコン事業の歩み
激化する電卓市場
A氏の決断 双葉への転進
第五節 融資部事務指導役に就任
指導役として東奔西走
念願の我が家ようやく竣工
第六節 鴨川支店奮戦記
長距離通勤百三十キロ
第七節 御宿(おんじゅく)夏の陣
御宿支店長に就任
ようこそ メキシコ・ロペス大統領
第八節 地域と共に
今年の景気と小売業界の動向について――講演の記録
御宿観光キャラバンの企画と実践
鮑の漁場 三陸海岸を視察
商工会青年部の座談会で熱弁
職場の教育指導について
波紋広がるメキシコ記念館の提唱
Mホテルの競売執行を阻止
御宿支店の移転
第九節 勝浦へ転出
勝浦へ転出 戦略三本柱で挑戦
地域革新 三十二か月の挑戦
幻の出向辞令
国際武道大学へ出向――孤高の三年半
千葉銀よ さようなら!
第三章 歴史への招待
第一節
歴史を変えた外房御宿の漁民
第二節
勝浦歴史散歩
第四章 第二の人生   ―私の歩み
―昭和六十二年―
不動産会社に勤務
―平成元年―
大学誘致活動の種――芽吹く北陸講演
―平成二年―
義父の旅立ち
―平成四年―
歌集『あゆみ』を編纂――亡き母に捧ぐ
苦境の不動産業界 合理化で身を引く
―平成五年―
県政モニターに応募して活躍
―平成六年―
惜しまれる義母の急逝
ビルメンテB社に誘われ再就職へ
遺族会活動とリゾート視察研修
―平成七年―
―平成八年―
―平成九年―
―平成十年―
―平成十一年―
―平成十二年―
―平成十三年―
―平成十四年―
―平成十五年―
国際武道大学創立二十周年記念式典
―平成十六年―
生誕の地 越後、長岡市を探訪
東泉寺のあゆみ「遍照」を編纂
―平成十七年―
―平成十八年―
―平成十九年―
恩師「石井光楓(こうふう)の軌跡展」を開催
―平成二十年―
「自分史」復活へ 猛然とスパート
双葉電子工業(株) 細矢会長と懇談
石井光楓絵画展
―平成二十一年―
喜寿・金婚式記念旅行
喜寿・金婚の祝い
愛と情熱の画家「鳰川誠一展」
サン・フランシスコ号漂着四百周年記念祭
―平成二十二年―
兄の急逝
天皇・皇后 白子町のテニス会場へ
―平成二十三年―
双葉電子 細矢会長 逝く
三陸沿岸 大津波で壊滅
にっぽん縦断こころ旅
我が妻 美智子について
未来への提言――追記
あとがき
付表
主要参考文献(図書・資料)  出版社・著者
著者略歴

[担当からのコメント]
銀行の仕事は時代と共に様変わりしているでしょうが、人や地域との繋がりの中で生きるという点は今も昔も変わりはないのだろうと思います。きっと今もどこかで第二の「モーさん」が頑張っているのだろうな、と思うと少しうれしくなります。少し疲れたときには、ぜひ本書の「モーさん」から元気をもらってください。

[著者略歴]
中村 孟(なかむら つとむ)

昭和7年 新潟県長岡市に生まれる
昭和9~21年 山口市に居住(幼稚園~中学2年)
       千葉県へ帰郷
昭和26年 県立長生第一高等学校卒業
     同年 千葉銀行へ入行
昭和62年 同行を退職
     以後、今日まで24年間に数社の役員や遺族会役員などを歴任し、現在自治会長
平成24年1月 「自分史」房総を駆けぬけた男──モーさん80年の軌跡、刊行(満80歳)
──(その後の追記)──
令和3年1月 茂原市遺族会で記念誌「あゆみ」を刊行(編集委員長)
令和4年3月 茂原市遺族会で記念誌「あゆみ」感想文特集を刊行(編集委員長)
令和4年4月 茂原市遺族会「千葉日報地域きずな賞」を受賞
       注:記念誌を通じて地域、そして次世代へ向けて平和の尊さを訴える地道な活動が高く評価されての受賞となった。
令和4年8月 「自分史」続編「その誕生と波紋──25年の記録特集」を刊行(満90歳)
令和5年1月 現在「老々介護の軌跡」(妻 令和2年3月亡)を執筆中で来春、刊行予定(満92歳)

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