著者:森 章司
ページ数:294

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[商品について]
―真に仏教の教えを理解するために必要なのは、難解な言葉ではなく哲学である―
仏教の教えそのものは、実は決して難解なものではない。しかし本来は言葉にすることが難しい仏教の教えを多くの仏教学者や聖典が言葉にすることによって、私たちが仏教の教えや仏教的なものの見方・考え方を汲み取ることは難しくなってしまった。そうした視点から、本書では仏教を「ダルシャナ(哲学)」として捉え、その原点にある「仏教的ものの見方」を豊富な比喩を交えながら初学者にも体系的に分かりやすく解説してゆく。「仏教学」の副読本としても有意な一冊。

[目次]
序 章 仏教の原点を探る
仏教は難しいか
餚饍の味
方  便
第一章 仏教的ものの見方の基礎
真実ということ
四  諦
如実知見
汝自身を知れ
無分別智
二  諦
一切種智と後得智
ダルマとしての縁起
答えないという答え
プラサンガ論法
仏教と科学
第二章 仏教の人間観
衆生と人間のあいだ
無常と苦と無我
無我は覚りの境地か
無我とはどういう意味か
苦しみと解脱
大乗仏教の人間観
第三章 仏教の仏・菩薩観
無数の仏たち
仏教の聖典観
聖典整理の試み
大乗仏教経典の特徴
仏の境涯
菩  薩
大乗仏教のものの見方
第四章 仏教の世界観
初期仏教の世界観
「これあるときかれあり」
阿毘達磨仏教の世界観
阿毘達磨仏教の縁起説
大乗仏教の世界観
色即是空
空即是色
第五章 仏教の人生観

業と縁起
共  業
善悪の彼岸
業を超える業
廻  向
結 章 仏教的ものの見方・生き方
いかにして「あるがまま」を「あるがまま」に見られるようになるか
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
私たちの日常には仏教から生まれた言葉が溢れていますが、それを仏教的な考え方で理解している人はあまり多くはないかも知れません。先が見えずどう生きれば良いか迷う今の時代だからこそ、私たちは仏教の教えを正しく知る必要があるのではないかと思います。ぜひご一読ください。

[著者略歴]
森 章司(もり しょうじ)

1938年 三重県に生まれる
1966年 東洋大学文学部仏教学科卒業
1971年 東洋大学大学院文学研究科仏教学専攻博士課程満期退学
1995年 東洋大学文学博士
2007年 東洋大学文学博士依願退職
現   在 東洋大学文学部教授

主要著書
  『仏教比喩例話辞典』(編著)東京堂出版、1987年。
  『仏教思想の発見―仏教的ものの見方―』溪水社、1990年。
  『国語のなかの仏教語辞典』(編著)東京堂出版、1991年。
  『戒律の世界』(編著)溪水社、1993年。
  『原始仏教から阿毘達磨への仏教教理の研究』東京堂出版、1995年。
  『原始仏教聖典資料による釈尊伝の研究』〔1〕〔2〕〔3〕(「中央学術研究所紀要」モノグラフ篇 No.1)中央学術研究所、1999~2000年。
  『初期仏教教団の運営理念と実際』国書刊行会、2000年。
『仏教がわかる四字熟語辞典』(共著)東京堂出版、2008年
『釈尊および釈尊教団形成史年表』(編著)中央学術研究所、2019年
『釈尊の生涯にそって配列した事績別原始仏教経典総覧』(編者)中央学術研究所、2019年

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