著者:長谷川 晃
ページ数:105

¥330¥0

縄文時代に作られた「心」海外での生活の長かった筆者にとって、生活の中で、また人間関係の中で、日本と諸外国の文化の違いや日本人としてのアイデンティティについては、否が応でも感じることが多かった。
その違いは、なぜなのか?
もちろん私たちが日本人として、日本で生まれ育った故である。
そして、その日本文化を作ってきた歴史について、筆者は、「縄文時代」を最重要時代と考えている。

まずは、日本文化の構築において、日本人の「心と形」という切り口からアプローチをしている本書は、モノづくりの結果や行動の背景には、地理的要因や外圧による変化に対応しながら出来上がったものではなく、縄文時代にその土台が出来上がっていたと考えられている。つまり、日本人の行いすべての基本には、その「心」があると考えている。

そして本書では、日本人のアイデンティティの出発点と考えている縄文文化が、外国には存在しない日本固有のものであることを発掘物や歴史書を通して検証しております。そして縄文文化は「母性文化」であり、現代まで受け継がれてきた文化、伝統の中に「母性文化」の片りんを、あちらこちらで見つけることができる。

それは日本人や日本文化の持つ特徴であって、海外での生活が長かった筆者にとっては、「父性文化」が土台となっている諸外国での生活の中で、多くの違和感となって感じていたのである。それは筆者だけでなく海外旅行に行ったことのある方であれば、多かれ少なかれ、その違和感を感じたことでしょう。

もちろん、それは時には日本人のマイナス要因として現れることもあるでしょう。

しかし、最近の世界的パンデミックを引き起こした感染症の問題や地球温暖化の問題など、未来に向けて問題が山積している現代において、「心」を基本としている日本人や日本文化が、諸外国との関係において、どのような影響を持つのか、その可能性を感じて頂ければと思います。
特に、最近では海外のコロナ感染者数と日本の感染者数の違いを、縄文時代から形作られてきた「日本語の独特な発声方法」を根拠として説明をしている部分は、思わず納得してしまう。

また本書では、歴史の中での政治の流れを、「心と形」に対応して「天皇家と武家」の関係の中で説明をしていますが、特に幕末期の大政奉還から明治政府樹立に絡んで、今までどの歴史家も解説できていない内容を、筆者独自の切り口でアプローチしており、混乱の幕末期の理解に一石を投じる内容となっております。

それは、物理学者として実績を立ててこられた長谷川博士ならではの発想・着眼点であり、幕末期の理解をより深めて頂ける内容であることは、確実です。

まずは本書において、縄文文化とはどのようなものだったのか、そして弥生時代から現代に至るまでの背景を、物理学者である筆者の観点から整理した内容を知り、今の自分自身(日本人)を見つめなおしてみては如何でしょうか?

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