著者:一條 正雄
ページ数:307

¥1,200¥0

[商品について]
――ドイツの詩人・ハイネが哲学者のヘーゲルをあてこするために例えた動物は、次のうちどれでしょうか。
1.羊 2.犬 3.山羊
正解は本書「第四章 ハイネの思想形成と芸術観をめぐって (1)ハイネのヘーゲル象について 二」をご覧ください。
世界中の人に今日まで愛され、若き日のマルクスにも大きな影響を与えたドイツの詩人・ハイネ。本書は、この偉大な詩人に魅せられ長く研究を続けてきた著者が、ハイネ生誕200年の節目を機に、世界におけるハイネ研究の潮流と自身の研究成果を総括した論考集である。ハイネ作品の分析、思想形成、日本におけるハイネ受容などハイネ研究の諸相を概観し、研究の現在と未来を見据える意欲的な一書。

【目次】
第一章 ハイネに寄せて
ゴーロ・マンの記念講演を聴く
第二章 ハイネ記念の年をむかえて
(1)一九七二年国際ハイネ会議 「コングレス(会議)」と「コンフェレンツ(学会)」
(2)九年の後に
(3)一九九七年国際ハイネ会議について
第三章 ハイネの作品分析の試み
(1)ハイネの太陽像について
(2)「白」のメタファ
(3)ハイネのラザロ詩篇〔16〕について
第四章 ハイネの思想形成と芸術観をめぐって
(1)ハイネのヘーゲル像について
(2)ハイネのミュンヘン時代について
(3)芸術時代の終焉 ――『フランスの画家たち』(一八三一年)を手掛かりに――
第五章 ハイネ受容の諸側面
(1)ハイネ・崋山・ビュルゲル
(2)パリにハイネの足跡をたずねて
(3)森鷗外のハイネ受容について
あとがき
初出一覧

[担当からのコメント]
ハイネは詩人としてよく知られていますが、作家でもあり思想家でもあったその文学は、今なお私たちに多くの実りをもたらす豊穣な世界であると思います。森鴎外など日本の文学界にも影響を与えたハイネ、その魅力をぜひ本書を通じてじっくりと味わっていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
一條 正雄(いちじょう まさお)

1934年 東京に生まれる。
1960年 東京都立大学大学院修士課程修了。
現 在 岐阜大学教授。
著訳書 『ハイネとその時代』(共著、朝日出版社)
『ハイネ研究5』(共著、東洋館出版社)
『ドイツ人民の歴史』(共訳、未来社)
『現代ドイツ詩集』(共訳、三修社)
など。

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