著者:中根 厚
ページ数:163

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[商品について]
―子どもの心は、子どもが教えてくれる―
私は黒板である。毎年私は、どんな教師が私の顔を撫でにくるのか楽しみにしている。動くことはできない私だが、これまでいろいろなタイプの教師を見てきた。若いが見どころのある教師もいれば、ベテランにもかかわらず心が未熟な教師もいた。中でも今中先生は、今迄にない味わい深い先生だった。少しオッチョコチョイだが明るく枠の外れた彼の活躍を、私の目からみた姿で紹介しよう――。昭和30年代から40年代にかけて、一人の青年が教師となり子供と向かい合って奮闘した15年の日々を、実録と部分的なフィクションを混ぜながら語った若き教師の物語。

[目次]
序 文
一章 新米先生誕生
一 「ハイ、今日は」
二 冷や汗座談会
三 一回目の目からウロコ
四 真っ青研究授業
五 夫婦ゲンカの仲裁
六 生き生きミキちゃん
七 右と言えば左のクラス
二章 支え合う子どもたち
一 弁当のふたの弁当
二 唐いも弁当
三 さよなら、ゆきちゃん
四 にわとり騒動
五 氷の拭き掃除
六 罰とは何か
三章 忍耐、忍耐
一 クラスのリーダー
二 困った家庭訪問
三 校長顔面蒼白
四 うーん、我慢
五 下田君の絵
四章 山の学校
一 あ、勉強道具忘れちゃった
二 二年生のお母さん
三 電気が止まった
四 私たちの出番
五 生ワク投与
六 かまくら遊び
七 父の交通事故
八 先生の結婚
五章 たたかう山上君
一 広がり始めたテレビ教育
二 早く早くの掛け声
三 山上君との出会い
四 児童会長候補
五 教師よりも教育者
六 運動会の旗手
七 辛い善行賞
八 かっこつけやがって
九 高校進学は誰のため
十 二人組との握手
十一 まだいた五人組
十二 文化祭の発表
十三 おじさん、おばさん、ありがとう
別記

[担当からのコメント]
昔に比べると今の社会は忙しなくなっていますが、その中を生きる子供たちの心の在りように違いはないということを本書は改めて教えてくれます。子供たちにとって必ずしも良い環境とはいえない社会の中で、心がつながった教育をしていくにはどうすれば良いのか、教育に携わる方はもちろん全ての大人にとって学ぶべきヒントが詰まった作品です。

【著者略歴】
中根厚(なかね・あつし)
韓国で生まれ小学六年まで過ごす。終戦後(昭和二〇年十月)戦争体験・引き揚げ父の故郷へ。
職歴なし

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