【無料で読める】挫折が明日の力になる (街のひろばブックス)

芸術学部で映像を学ぶ学生だった私が、国語教員を志し、大学の夜間部に入り直すも、努力もせず、夢であった教師の仕事も失った末に辿り着いたのは、横浜寿町での識字教育や、インドを旅したことがきっかけで興味を持った、外国の子どものための学習支援だった。「好き」を仕事にしたいからでもなければ、社会的使命に駆られてでもない、それでも今、この仕事に就いている理由は、「挫折」のおかげで出会えた世界や、仲間がいたからである。数えきれない失敗と挫折を経験した自分にも、再び幸せに生きる道はあると信じ、タイのお寺で仏教を学んだ後に、日本でNPOを立ち上げ、埼玉グローバル賞や、内閣府・子供と家族・若者応援団表彰、第49回博報賞など数々の受賞歴を持つ、NPO法人街のひろば代表（精神保健福祉士）による、自伝的ボランティア論。