著者:小林道憲
ページ数:20

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現代の国家は、大きく分ければ、自由主義国家と全体主義国家に分けることができる。そのうち、自由主義国家は、国民の自由と平等が原則となっているために、それが行き過ぎ、欲望の肥大化が起き、圧力団体が横行、その肥大化する欲望の調整に追われ、国家は過保護国家になる。
他方、共産主義などの全体主義も、計画的に生産性の向上を図り、国民の欲望の充足を約束して登場してきたが、その原理から、指導する者とされる者に階級分化し、国家は欲望の統制機関となる。そして、最終的には、一人の独裁者または少数の党によって支配される国家となる。
しかし、自由主義国家も全体主義国家も、欲望の機関であることには変わりはない。
(小林道憲〈生命の哲学〉コレクション6 『欲望の体制』 ミネルヴァ書房 2017年 所収)

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