著者:歌崎 雅弘
ページ数:97
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本来の勉強をすることの意味は、抽象度を上げて言えば「幸せになるため」のはずですが、「勉強を頑張っても幸せになれない」のは大きな問題です。
だから、彼らがなぜ仕事ができないのか、徹底的に考察したことがあります。
あれほど難しい試験を突破できたのに、なぜダメなのでしょうか?
結論から言うと、彼らは「学校や塾で教えられたことだけをやれば良い」と考えていたのです。与えられた枠の中でしか考えず、疑いもせずにそのまま受け入れ、それがなぜなのか理由を考えることもありません。
勉強の問題については考えていても、その根本の真理の部分については思考停止状態であり、自分で物事を考えることができないのです。こうやって「指示待ち人間」が製造されているわけです。
これは、僕が塾を運営していく中で「自分で考える」ことができない子に向き合ってきた中で気づいたことです。
僕の塾では、子ども達の本音を聞いて、自分たちが本当に望むものを選んで、好きなことを追求する機会を与えます。
本質的には、「全力で挑戦する」ことでしか人は成長しません。そして、「全力で挑戦する」ためには、自分で選択することが不可欠なのです。その経験を積み重ねていくことで、社会人になっても役に立つ「生きる力」が身につき、自分で自分を幸せへと導いていくことができるようになります。
勉強という「方法論」ではなく、「自分で選択し、全力で挑戦する」ことこそが人の成長につながっているのです。
ただその一方で、よく「学校の勉強なんて、何の役にも立たない」と言う人がいます。
しかし勉強という壁を、自分の力で乗り越えていく過程で身につく「モノのとらえ方」や「考え方」は、確実に社会に出てからも役に立つ「生きる力」に直結します。
そして結局は成績を上げる一番の近道である「自分の本音で生きる」ことは、将来幸せになるために、確実に役に立つのです。
もし学校の勉強が何の役にも立たないのであれば、それは学び方が悪かっただけなのです。
僕の教え子を見ていて、それが確信に変わりました。
申し遅れました、僕は世界初の3か月で卒業する塾、「STORY MAKER」のヘッドコーチ(代表)を務めています、歌崎 雅弘と申します。
僕は効果的な勉強法を、誰もが実践できる形で言語化するにはどうすれば良いかを、徹底的に研究しています
それは、僕の大学受験の時のことです。僕は高校3年生の夏の時点で、偏差値が40しかありませんでした。しかし、大学でもアメフトをしたいという思いから、どうしても京都大学に行きたいと思うようになりました。
それを、担任の先生に話したところ、そこで言われたのは「何年かかっても無理だ」でした。
そこからの僕は「京都大学に合格すること」だけに意識を向け、ありとあらゆる観点から最善を尽くした学習方法で取り組むことを意識して勉強を開始しました。
そこで開発した勉強方法が「さとり学習法」です。僕はその学習法により、半年で偏差値を40から80に上げ、無事に京都大学農学部に合格しました。
大学卒業後、しばらく会社員として働いたのち、自分の学習法を社会の発展に活かしたいと「いま-みらい塾」を開校しました。
ここでは、僕が開発した「さとり学習法」を子どもに伝え、大手学習塾から投げ出された子どもを灘中の合格に導いたり、センターの現代文が20点以下だった高校生を90点台にまで上げて、難関私立大学に合格させたりしました。
本書では、その「さとり学習法」のノウハウと、なぜそれが子どもの「生きる力」に結びつくのかを説明したいと思います。
僕の考え方・ノウハウは、既存の学習塾に頼らずに学べる子を増やし、子どもたちの成績を最短で伸ばすだけにとどまらず、その後の人生を充実したものにしてくれるものであると確信しています。
僕は「勉強が楽しい」と言うつもりはありません。
確かに勉強を楽しんでいる子どもはいて、そんな子たちは優秀です。
しかし僕自身は、勉強は面倒なものだと考えています。それは僕の本音ですし、多くの子ども達の本音だと思います。
だから、面倒な勉強はできるだけ速く終わらせることを考えればいいのです。面倒な勉強を高速で終わらせて、遊ぶ時間を確保することをモチベーションにすればいいのです。その方が子どもにとって、「今」も幸せですし、「未来」も幸せでしょう。
そして、僕は「勉強をするつもりがない」子どもは自分の塾に入塾させません。
「あなたの成績は上げられない」と伝えて、帰ってもらうのです。「形だけ」勉強しているフリをしていても結果は出ないからです。付き合いたくない子どもは教えたくありません。なぜなら、それが僕の本音だからです。
子どもの成績を上げるためにも、実はこの「本音で生きる」ということが重要になってきます。まず、その理由から説明していきたいと思います。
さあ、第一章へと進んでください。
目次
はじめに
第1章 物語を描くように生きる力
なぜ本音で生きるべきなのか?
本音で勉強に取り組むことで生きる力が身につく
なぜSTORY MAKERを創ったのか
第2章 四つの学びの心構え
四つの学びの心構えとは
①時間を意識する
②理由を思考する
③自由に実験する
④失敗を改善する
第3章 歌崎はどのような指導をしているのか?
国語の成績が10点から90点へ一瞬で上がった
国語の根本原理「文章読解術」
計算ミスが多すぎて中学受験塾から見放された子
算数・数学の根本原理「理由を思考する」
さとりノート勉強法
速読トレーニング法
学び合いSNS
おわりに
プロフィール
シリーズ一覧
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