著者:ゆるふわ無職
ページ数:136

¥390¥0

――近年、中国の若者たちの間で「寝そべり族」という生き方が社会現象になっている。
競争社会に疲れた若者たちは、頑張ることをやめて、最低限だけ働き、最低限の文化的生活を送る。

僕は大学を卒業してから四年間、ニートとフリーターを行き来するような生活をしている。
「それが当たり前だから」という理由で、人生の大半をやりたくもない労働に費やすのはなんだかおかしい。
最低限だけ働いて、質素に楽しく生きていく。そんな人生だっていいじゃないか。

***

この本には「寝そべり生活を支えてくれる思想や人生哲学」を詰め込んだ。

言ってしまえば、寝そべり族になる為の方法なんて、わざわざ本にするものではない。
最低限だけバイトをして、実家なり、シェアハウスなり、格安賃貸なり、中古物件なりで質素に暮らすだけである。

けれども、表面上だけの行動では意味がない。
仕事を辞めて寝そべり族になったとしても

「本当は贅沢したいなあ」
「僕の生活ってなんて惨めなんだろう」

などと考えているのなら、それは間違った寝そべりだ。

この本は、心の底から正しく寝そべる為のマニュアルである。

***

目次

はじめに

第一章 中国の寝そべり族
・寝そべり族の始まり
・寝そべり族の背景
・寝そべり族の暮らし

第二章 僕の生い立ち
・少年編
・中学高校編
・大学編
・ニート編
・鬱立ち直り編
・そして寝そべり族へ

第三章 寝そべり族の生活
・日常を営む
・これからの働き方
・清掃バイトのすすめ
・正しく真面目に怠惰する
・まず、炊より始めよ
・懸垂公園に行こう
・おもしろニートとして生きる
・自分が無い人が一番ダサい
・何を捨てれば幸せになれるか
・ニートやフリーターの老後について
・自然のサイクルに触れる

第四章 寝そべり族の思想
・競争社会を降りる
・寝ていれば転ぶこともない
・頑張ると言う名の搾取
・素直に天秤を使って納得する
・芸術は寝そべりだ
・アリとキリギリス
・寝そべり族に必要なセンス
・寝そべり道とは死ぬことと見つけたり
・無害な「無敵の人」になろう
・寝そべり族は社会のガンなのか

第五章 寝そべり族の哲学
・哲学は心の護身術

① 快楽主義(エピクロス)
・エピクロスの生い立ち
・エピクロスの主張する快楽とは
・隠遁型ミニマリストのすすめ
・「死」や「神の存在」について
・幸福ホルモンから考えるエピクロス
・快楽主義のまとめ

② 虚無主義(ニーチェ)
・実存主義について
・生きる意味ってなんだろう
・ニヒリズムの時代
・究極のニヒリズム世界「永劫回帰」
・めざせ「超人」
・駱駝/獅子/小児
・虚無主義及びニーチェ哲学のまとめ
・おまけ:柔と剛のニヒリズム

③ 仏教(ブッダ)
・ブッダの生い立ち
・「四諦」「八正道」
・四法印「一切皆苦」「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」
・仏教のまとめ(ニートと仏教)

④ 老荘思想(老子・荘子)
・老子と「道」
・老子の人生哲学
・荘子と「遊」
・荘子の寓話たち
・荘子 対 恵施
・「道」の実践とは
・老荘思想のまとめ

おわりに

(約75000字収録)

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