著者:駒ヶ嶺 泰秀
ページ数:180

¥1,000¥0

[商品について]
―苦しみは共に味わえば半減する。喜びは共に味わえば二倍になる―
末期がんの症状に苦しみながらも、限られた命を受け入れ最期の時まで精一杯生きた妻。綺麗ごとでは済まない妻の死という運命を突きつけられながらも、心の葛藤を胸の奥に秘めて寄りそい続けた夫。生と死を見つめたふたりの時間は、けっして失われることはない。妻が必死に生き抜いた証がここにある限り――。本書は、末期がんを生きるということ、そしてそれを支えることの現実を、闘病生活の様子や折々の思いを詠った短歌とともに綴った、ある夫婦の人生記である。終末期医療や苦しみを和らげるホスピスの実際を知るうえでも、お薦めしたい一書。

[目次]
はじめに
倶会一処
発 病
死を見つめて
先立つのは、私のはずだった
手づくりの「倶会一処」
泥土の中から出てきた壊れた観音さま
苦悩と絶望と反抗
一度ならず死にそこなった体の二人だから
お釣りの人生だと思って
慟 哭
鈴蘭の思い出
病状説明
手 術
心に元気を取り戻し始める
ひまわりクリニックを訪ねる
担当医Y先生から丁寧な説明
メシマコブとの出会い
医師たちも看護師さんたちも不思議がった
努力目標を定めながら
鉢伏山と駒草のこと
死出の旅のリハーサルを
竹馬の友の同期会に
「群炎」展に最後の参加
大きな岐路に
早春の千倉へ
帰らぬ最後の入院――ホスピスへ
ホスピスでたくさんの感動
最後のドライブ――鉢伏山へ
クオリティ・オブ・ライフを
「あと何日生きられるの」
「五十七年間ありがとう」
追 記
歌集 倶会一処
がん告知から一周忌までの記録
〈歌集 倶会一処〉あとがき
駒ヶ嶺恵子制作 紙粘土人形
著者プロフィール

[担当からのコメント]
「目の前に死がぶら下がっていて、その恐怖と必死に格闘している」ところに「他人がやって来て色々なことを話されると、折角覚悟ができそうになっているのに、また乱れてしまう」――これは見舞いに来てくれた親族に帰ってもらうための言葉として、本書に綴られているものです。この言葉の重さを理解するのは、決して簡単なことではありません。本書に収められたこうした言葉の数々は、私たちに改めて生きることの意味を問いかけます。こんな時代だからこそ、ぜひ多くの方にお読みいただきたい作品です。

[著者プロフィール]
駒ヶ嶺 泰秀(こまがみね やすひで)

昭和13年、岩手県の北部、岩手山の北東、西根町に生まれる。
中学生の頃より俳句短歌を好み、地方新聞に投稿。
昭和33年4月上京、大学に学ぶ。
昭和37年4月より、東京の府中市にある明星高等学校に教員として勤務する。
平成15年3月同校退職。

趣 味
俳句・短歌 旅行ドライブ 書画 読書 囲碁・将棋 映画鑑賞 グラウンド・ゴルフ パークゴルフ

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