著者:山本 幸子
ページ数:56

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2000年に介護保険制度が施行され、
規制緩和によって民間企業の参入が可能になりました。

私は、その初期の頃から今まで約20年間、
介護施設の運営を行っております。

介護というと、非常にネガティブなイメージを持たれる方も多いと思います。

安い給料や過重労働などと言われ、
そのために慢性的な人手不足に陥っています。

さらには介護施設の入居者に対し、職員が虐待を行っている等、

多くのネガティブなニュースも流れているなか、

私自身、看護師を経て介護業界に入って感じたのは、

そこで働く看護師と介護士の想いが異なり、
お互いの主張がぶつかり離職するケースもあると言うこと。

そして経営者となり、
様々な理由で離職される方々を間近で見てきました。

とはいえ、
介護というのは多くの人にとって身近な問題です。

にもかかわらず、
家でどんな風に介護をしたら良いのか、

どんなサービスがあるのか、

また介護施設の中でどんな介護がされているのかよくわからない。

近所にたくさん施設があるのに、何処を選んだら良いのかわからない。

本書を通じ、
家で介護をしている介護者さんが知りたいこと、

そして施設の入居者さんと共に過ごす職員の介護の仕事と役割と楽しみを理解してもらえたらと思います。

介護ということを、
介護職員は知ってて当たり前と思ってしまいますが、

実際に介護する家族はどうしたらいいか分からないと言う不安があります。

本書がそんな不安を埋めるきっかけとなってほしいと思います。

そして本書を読まれた方の中で、ぜひ我々と志を共有し、仲間として活動できる方に出会えると嬉しいです。

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