【無料で読める】心が楽になる禅の言葉 (Ifinity Books)

禅の教えは極めてシンプルです。
禅は「自分らしく生きる」ことを大切にします。自分らしく生きるためには、余計な不安や悩みは抱えず、他人からの評価を気にしないようにすることが必要です。

不安、悩み、迷いの多くが「思い込み」や「勘違い」にすぎません。仏教的に言えば、私たちの苦しみには「実体」がないのです。実体がないのならそもそも苦しみは存在しません。苦しみを作っているのは、誰でもなく自分自身なのです。それ故に、他人から見れば、あなたの苦しみは極めて「なんでもないこと」のように感じられるのです。

そこで本書では、少しでも実体のない苦しみに悩んでいる皆さんの心がすっと楽になる禅語を集めました。禅は仕切りが高い印象をお持ちの方も多いでしょうが、禅の教えは身近なところにたくさんあります。禅の教えは、日常生活に密着しています。

例えば、玄関で脱いだ靴をそろえることは、禅の教えの日常的な実践です。禅語では「脚下照顧」と言います。また、「喫茶喫飯」という禅語は、余計なことを考えずお茶を飲むことだけに集中するという意味です。これはまさしく今流行りのマインドフルネスのことです。

不安や悩みで落ち込んでいる方に、禅の言葉がきっかけになって、少しでも心がスッと楽になる助けになればうれしい限りです。