著者:高栖匡躬
ページ数:503

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今、孤独と闘っている飼い主さんへ
いつか来る別れを恐れている方へ

本作は愛犬の闘病と別れを、飼い主の視点で綴ったエッセイです。
しかし、暗い話ではありません。むしろ希望を感じていただける内容だと思っています。

2016年3月、筆者の大切な愛犬、ミニチュア・ブルテリアのピーチーが天国に旅立ちました。14歳7か月と3日。平均的な犬の寿命より、ほんの少しだけ長い一生でした。
最後の1年は闘病の日々でした。しかし不幸ではありませんでした。
息を引き取る間際とその瞬間には、奇跡の時が訪れました。
それは一生懸命に闘ったピーチーと家族に、神様がくれたご褒美だと今も思っています。

犬は死を恐れることなく、飼い主を信じて、最後の瞬間まで戦い続けます。
私たちは愛犬が見せる最後の、そして最大の信頼に、飼い主はどう応えてやればよいのでしょうか? 我が家に最もふさわしい、愛犬との別れはどのようなものなのか?
愛犬が元気なうちから、それを考えておく事は決して無駄ではないと思います。
 
本作はピーチーとの別れの際に感じたことを、飼い主の目線で綴ったものです。
やっておいて良かったこと、もっとやってあげればよかったことを正直に書きました。
ペットロスは愛犬の置き土産のようなもの。ときどき胸がチクリと痛むのは愛犬がいた証。
だったらそのほろ苦い思いを楽しめばいい。そんな思いを綴っています。

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