著者:西島衛治
ページ数:56

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このテキストは、大学ではじめてバリアフリーデザインを学ぶ学生を対象に作成しました。
バリアフリーデザインの歴史は、それほど古くからあった訳ではありません。
イギリスのゴールドスミスが、提唱したと言われています。
日本での紹介でも建築界からの反応も低いものでした。
しかし、日本の高齢化が急激に進み、介護保険制度が2000年に開始されたあたりから義務化が進められました。
福祉用具の進歩、まちづくりのバリアフリー推進、住宅の改修など、昨今は、常識化されてきています。
しかし、障害特性には、多様性や個人差があるため、専門的なアセスメントに基づくバリアフリーデザインが必要です。
超高齢社会の日本では、既に多くの高齢者が介護施設に入所が困難になる可能性があります。介護福祉の支援からも公営住宅や個人の住宅も居住福祉の視点から必要不可欠になります。
その背景と居住福祉の推進について下記に述べます。
なお、このテキスト全般にわたり「障害」を「障がい」または「しょうがい」と表現している。専門領域では、「障害」が多く使用されます。行政では、「障がい」使用します。差別的な表現を避ける場合は、「しょうがい」にする場合があります。ここでは、「障がい」または「障害」としました。

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