私の育て方が悪いの？: 〜怒っちゃダメ？あれもダメ？これもダメ？じゃぁ、どうすればいい？〜

　このタイトルを見て、この本を読んでみようと思われたあなたは、すごく一生懸命子育てされている方だと思うんです。
だって、「何が悪いの？」じゃなくて「私が悪いの？」って言ってるようなタイトルなんです。
それを手に取ってみるって、きっともう、いろんなことを試されてきた上でのことですよね？
つまり、それだけ既に頑張ってこられている方だと思うんです。

　なのに、上手くいかない。
　何かしっくりこない。
　一体、うちの子に何をさせてやればいいの？
　どう接したら良いの？
　育児書にはこう書いてあるけど、メディアではこんなことを言っていた…
　と思ったら、ママ友からは別のオススメ情報が舞い込む。
　もう何が正解なのか分からない！

私は、そんなママたちのお話を直接伺うお仕事に携わらせてもらっています。

　昔はＯＬしてました。
そして、ボランティアとして数年、相談活動にも関わらせてもらっていました。
そんなとき、職場の直属の上司がうつ病になってしまったんです。
原因は、今でいう「パワハラ」ですね。
当時はまだ、パワハラなんて考え方、日本企業には浸透していませんでしたから、このことをきっかけに、私は、きちんとメンタルヘルスケアについて学んでみたいと思うようになりました。
仕事を辞め、大学院で臨床心理について学んだ後、資格を取りました。
カウンセラーになった私は、しばらくは主に社会人や学生を対象としたカウンセリングをしていました。

面接の中では、昔の話になることがよくあるのですが、多くのクライアントさんに共通していたのが、
「あの頃は、自分らしくいられた。」
というもの。
私は、「あの頃」つまり「子どもの頃」に、人生をしなやかに生き抜くカギがあるのではないかと思うようになり、カウンセリングの場を幼稚園にまで広げました。
そこで、子どもたちのパワーを目の当たりにし、また、親御さんたちとも向き合っていくうちに、
「自分の人生を楽しみきることができる人を育てたい！」
という想いが強くなりました。
そうして、主に小学生を対象に、子どもたちの「選択する力」と「行動する力」を育む『子どもＣＯＭＰＡＮＹ』を始めることにしました。

　そんな私が、なぜ今回、本を書いてみようなどと大それたことを思ってしまったかというと・・・
これは恐らく当たっていると思うのですが、

あなたが望んでいるのは、
「お子さんが幸せになること」ですよね？

そのために「今」どうしたらいいのか？
お子さんのために何をしてあげればいいのか？
何をしない方がいいのか？
そんなことが、この本を読み終える頃に、「あなたなりに」ストンっときていたらいいなと思って書きました。

　なので、この本はいわゆる「ハウーツー本」ではありません。
あなたは、他のママとは違います。
あなたのお子さんも、他の子とは違います。
だから、これまで読んできたハウツー本では、しっくりこなかった…
ですよね？

　この本は、読み進めていくと、あなたのお子さんを幸せにするために、あなたにしかできないことが見えてきます。
だからと言って、ここに書いてあることを全部やらないといけない訳でも、あなたが一人でやらなくてはいけない訳でもありません。
むしろ、この本が少しでもあなたの息抜きになって、「あなたらしい子育ての楽しみ方」を見つけてもらえたら、とっても嬉しいです。

【目次】

はじめに

第１章　私が悪いの？
１．ママが起こしてくれなかったせい！
２．遠足の日は自分で起きるよね？
３．最後は決める！土壇場力

第２章　怒っちゃいけないの？
１．「怒る」と「叱る」は違うって言うけど…
２．親が「怒りん坊」だと、子どもも「怒りん坊」になる？
３．終わり良ければ全て良し！

第３章　どうしたら、うちの子は伸びる？
１．何を参考にすればいいの？
２．いろいろやらせてみたけれど…
３．伸びどきを見極める！

第４章　子どもが幸せになるには？
１．あなたはどんなことが好き？
２．お子さんにどうなってほしい？
３．注目すべきは〇〇！

第５章　何が一番大事？
１．どこを見ればいい？
２．子どもの気持ちは？
３．あなた流を楽しむ♪

あとがき

初出版を記念して、プレゼントをご用意させていただきました。
あなたの子育ての思い出にも、未来のお子さんに向けたプレゼントにもなる『思い出シート』を是非受け取ってくださいね。