著者:川嶋 あけ美
ページ数:209

¥680¥0

はじめまして。
岐阜県でワインショップを営む川嶋あけ美と申します。
ワインにかかわる仕事をして25年になります。

今になってみると、飽き性な私がこれだけ飽きずに続けてこられたのが不思議です。
ワインには興味が尽きなくて、まだまだ知らないこと、学びたいことがたくさんあって、好奇心を持ち続けることができているからだと思います。

今回の電子書籍は、4冊目になります。

1冊目は、「普通の主婦が起業しちゃいました!~ワインの魅力を伝えたくて~」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08MTYV3QB/

2冊目は、「あなたに伝えたいフランスワイン物語」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08PPHYSZ6/

3冊目は、「ワインと郷土料理でイタリアぐるりと一周の旅」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08SJGWCL1/

そして、今回は「ドイツ」です。
1冊目を読んでいただいた方はご存じかと思いますが、40年以上前の学生時代にドイツでホームスティをした経験が、私の人生に大きく影響を与えました。

人生初のワイナリー訪問は、ライン下りをした時に、おとぎの国のような街「リューデスハイム」に立ち寄り、そこで初めてワインを試飲しました。
まさかその後、ワインにかかわる仕事をするとは思ってもいませんでした。

ドイツでは3つの町でホームスティしました。

1件目は、「アーヘン」
実は今回の電子書籍をまとめるにあたって、「アーヘン」はとても歴史がある重要な町であることが分かりました。温泉の町としても有名です。

2件目は、刃物の町「ゾーリンゲン」でした。日本からの9名の学生は大変歓迎され、市長さんのご招待でランチをご馳走になり、地元の新聞にも大きく載せていただきました。まだ、その当時では日本人学生の訪問は珍しかったのかもしれません。
私の嫁ぎ先は、岐阜県関市で刃物の町です。またまた、まさかのご縁でした!

3件目は、温泉の町「バート・ドリブルク」です。
ドイツは日本と同じく温泉が多い国で、バートがつく町は温泉があります。
その当時もホストファミリーが巨大なスパ施設や近くの山のハイキングコースを案内してくれました。

実はドイツ=温泉大国というのは、まだ最近知りました。
私がホームスティした3件の内2件が温泉地としても有名で、そこにも縁を感じたので、今回ドイツワインをまとめるにあたって、「温泉」のキーワードを盛り込もうと思いました。

3件中の2件とは、40年以上経った今でもクリスマスカードで交流しています。
お世話になったホストファミリーの両親はかなり高齢なので、お会いできる最後のチャンスと思い、2020年40年ぶりに再訪するつもりでいました。
再訪の日程を決めよう思った矢先、コロナが世界的に広まり、断念して今に至っています。

ドイツワインは、ワイン名が村や畑の名前になっているので、舌を噛みそうな長い名前に壁僻する方も多いと思います。

消費者は畑名より生産者名に留意する方が賢明であろうと言われているので、ワイン名ではなく、各地方の著名生産者のご紹介に留めたいと思います。

13あるワイン地域の紹介と、そこ地域にあるぜひ訪れてほしい歴史のある美しい街や温泉(スパ)をご紹介しました

ドイツにはご存じのように「ロマンティック街道」、「ファンタスティック街道」、「メルヘン街道」など、おとぎの国のような観光地を繋ぐ街道がたくさんあります。

ワイン産地にも「ドイツワイン街道」「赤ワイン街道」「ナーエ・ワイン街道」「ボックスボイテル街道」といった、ブドウ畑の間に点在する美しい村々を繋ぎ、地元のワインとお料理が楽しめる街道がたくさんあります。

そして、温泉大国といわれるように、それぞれの地方には有名な温泉地があるので、美しい景色で目の保養をして、おいしいワインで喉を潤し、温泉で心と身体をリフレッシュ、そんな贅沢な旅ができます。

気兼ねなく世界を飛び回れる日がきたら、ぜひドイツ!
そう思っていただける方が、一人でも増えれば幸いです。

そして、ドイツワイン=甘いだけではない、ドイツワインの魅力を知って、ドイツワインのファンが増えてくれることを願っています。

巻末に「ドイツワインの基礎知識」をまとめました。
それでは「ドイツワインと美しい街並みと温泉に癒され旅」の始まりです。

もくじ

1.     アール地方
風光明媚な人気の観光地。急勾配のブドウ畑をぬって、「赤ワイン街道」が走り、いたるところに食事とワインを楽しめる店があります。

2.    ミッテルライン地方
この地域は有名なライン下りにおいてのハイライトで、左右に点在する古城とそれを取りまく景観は文字通り風光明媚そのもの、観光地として整備されているので、地元のワインは消費者にダイレクトに販売されています。

3.    モーゼル地方
著名なワイン村がひしめく銘醸地です。急斜面のぶどう畑が最も多く分布している地域で、「冴えた酸味」の高品質のリースリング種ワインは国際的にも評価が高いです。ドイツ最古の街といわれるトリアー市は、ドイツワイン史の起源の地です。

4.    ナーエ地方
180種類以上の異なるタイプの土壌があり、多様な土壌に合わせて31種もの品種が栽培されていて「ドイツワインの試飲小部屋」とも呼ばれています。「ナーエ・ワイン街道」は個性豊かなワインと地元料理が楽しめます!

5.    ラインガウ地方
最も高級な歴史的ワイン産地です。ドイツワイン特有の遅摘み法発見の発端となったヨハネスブルグを初め、ドイツに5つしかない特別単一畑「オルツタイルラーゲー」の内4つがあります。

6.    ラインヘッセン地方
全ドイツ栽培面積の4分の1近くを占める最大のワイン生産地。カール大帝の本拠となった「インゲルハイム」や一大ワイン帝国を築いたマインツ大公の膝元「マインツ」があります。
 
7.    ファルツ地方
アルザスに接する町シュヴァイゲンから北のボッケンハイムに至る「ドイツワイン街道」は、高名なワイン村が目白押し。ブドウ畑の素晴らしい景観と街道沿いにある数多くのグルメレストランでは、郷土料理が楽しめます。

8.    バーデン地方
最も太陽に恵まれた暖かい地域。古都ハイデルベルクや、バーデンワイン街道沿いの美しい小さな町ゲンゲンバッハ。バーデン・バーデンは、音楽家のブラームスやシュトラウスなど多くの著名人が保養のため訪れた温泉の街。

9.    フランケン地方
ドイツワインは、一般に女性に例えられるのに対し、フランケンワインだけは常に男性的とされています。コロンと丸い形をしたワインボトル「ボックスボイテル」で有名。

10. ヴュルテンベルグ地方
最南のワイン産地で、赤ワインの産出量はドイツ一番。シラー、ヘルダーリン、メーリケ、ケルナー、ヘルマン・ヘッセ等多くの詩人・作家を輩出した土地。ドイツで一番の飲兵衛の土地です。

11. ヘシッシェ・ベルクストラーセ地方
「ドイツはここからイタリアになる」という言葉通り、ぶどうの栽培には非常に適した温暖な気候。ブドウ畑のある山々の項上にはあちこちに古城が見られ、景観に趣を添えます。

12. ザクセン地方
ドイツの生産地の中で最小。東ドイツの古都ドレスデンは、「重厚」、「壮麗」という言葉の両方があまりにも似合います。西欧磁器最高峰の名窯でドイツ六大窯の一つ・マイセンがあります。

13. ザーレ・ウンストール地方 
最北端のブドウ栽培地。ライプツィヒは、国際見本市開催など活気に満ちた商工業都市ですが、毎年バッハ音楽祭も開催されるゆかりの地であり、メンデルスゾーンの生誕地でもある文化都市。文化の都ワイマールもあります。

14. ドイツワイン基礎知識

シリーズ一覧

  • 同シリーズの電子書籍はありませんでした。

 

  Kindle Unlimitedは、現在30日間無料体験キャンペーンを行っています!

この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。

Kindle Unlimited 無料体験に登録する