著者:田中 保彦
ページ数:243

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[商品について]
吃音は、子供だけでなく大人も発症する。
特に多感な時期の吃音は、その後の人生にも大きな影響を与える。
本書は、医師として地域医療に携わる著者が、吃音に苦しみながら歩んだ道を綴った、葛藤と再生の記録である。
―― やがて不登校や家出という形となって本人を苦しめる吃音の恐怖は、13歳の夏の一日から始まった。人に知られまいと悪戦苦闘する日々の中で、「森田療法」との出会いによって蒙を啓かれたとき、一筋の道が目の前に現れる。
生きている限り逃れることはできない不安から、目を逸らしてはいけない。心の不安を抱える現代人必読の書。

[目次]
第一部 難発型吃音者となる
 一九六六年九月五日第五時限目
 たった一年で天国から地獄へ
 ある事件
 長い舌
 母の死
 ほか
第二部 「逃避」と「はからい」の日々
 灰色の青春(1)
 灰色の青春(2)
 灰色の青春(3)
 灰色の青春(4)
 学生結婚
 ほか
第三部 本来の欲望に忠実に生きる
 医師を志す
 再挑戦
 新しい生活
 父の死
 再び吃音矯正所に通う
 ほか
三十七年後 ──あとがきにかえて──
著者略歴

[出版社からのコメント]
「自分を変えたい」という思いを持った経験のある人は多いと思います。一方で、「人はそう簡単には変わらない」という言葉を耳にする機会も多くあります。本書には「変えたいけれど変わらない」状況と向き合ってきた著者の、闘いの軌跡が収められています。多くの方にとって、本書が自分なりの闘い方を見つけ出すきっかけとなれば嬉しく思います。

【著者プロフィール】
田中 保彦(たなか・やすひこ)
1953年1月生まれ、東京都出身。
平成2年医師免許取得
現在、市原市で診療所院長を務める

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