著者:鈴木 秀子
ページ数:116
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「死」こそ、人生で最高の先生です。
「えっ!? 死なんて避けたいし、全然いいものじゃない」
「死ぬなんて怖い」
「死ぬことを考えると、気分が暗くなる」
…そんな言葉を多くの方がおっしゃいます。
しかし、やはり、人は死を意識すると、考え方や行動が美しく変わるのです。
それは、身内や親友が亡くなる時も、自分自身が死を迎える時も同じです。
少し例を出しましょう。
人は死を意識すると…
・生きる上で、最も大事なことが見えてくる(本当に大事なことしかする時間がとれなくなるから)
・人に優しくなれる(みんなを愛し、みんなから愛されて、死を迎えたいから)
・死を冷静に受け止めることができる(死から逆算して人生を送ることができるから)
・過去の反省ができる(これまでを振り返るため)
「死」はとても大事なことを、私たちに教えてくれるのです。
そのきっかけを与えるのが、本書の役割。
実際に、膨大な数の死にゆく人たちを見届けた著者が、エピソードを通じて、優しく説いていきます。
さらに、死を意識せずとも、普段から簡単に美しく生きる心構えが身に着く簡単なレッスンも紹介しています。
著者の鈴木秀子氏は、日本のみならず世界中から講演のオファーが絶えない、世界中で愛されるカトリックのシスター。
そんな鈴木氏が受ける相談の多くが「死について」だそう。
実際に、世界中の病院をめぐり、東日本大震災の被災地巡りを頻繁に行っています。
●目次
第1章 「死」が“ありのままに生きる”に導いてくれる
「死」が、今の当たり前の生活のありがたさに気づかせてくれる
「死」が執着を振り払い、“聖なるあきらめ”をもたらす
「死」で、自分がいるだけで感謝されることに気づく
「死」が息苦しさから解放してくれる
「死」は人の真の価値を教えてくれる
第2章 「死」は人を優しくする
「死」で、嫌いな人も受け入れられるようになる
「死」で人は、攻撃しなくなる
「死」を前にすると、感謝したい相手が見つかり、心が穏やかになる
「死」への意識で、周囲への愛情が強くなる
「死」が最高のおもてなしを生み出す
第3章 「死」が困難を乗り越えさせる
「死」が“たった1ミリのプラス思考”を生み出す
「死」で誰もが、ポジティブになれる
「死」への意識で、失敗もトラウマも、すべて意味があったことに気づく
「死」についての知識は、人を強くする
「死」は限界を振り払ってくれる
第4章 「死」は人を成熟させる
「死」で、本当に必要なものが見つかる
「死」は最良の決断を教えてくれる
「死」を意識することで、信頼関係を強めることができる
「死」で人は、美しく老いることができる
「死」は最高の幕引きの舞台を用意してくれる
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