著者:すが きょうこ
ページ数:36

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平成 8 年、22年前でした。
当時小学生だった姪が、今回の物語のモデルとなった手作りの人形をプレゼントしてくれました。
掌に納まる宝物。この子たちを見たときの感動は、今もはっきりと覚えています。
10歳の子が誰にも教えてもらわず、想像力だけでこんなにも表情豊かなキャラクターを、どうして作ることができたのでしょうか。
そして見た瞬間に、ムー、マリン、アムル、ジョンの名前とタイトルが浮かびました。
姪にお礼の電話で「きっと、このお人形達を使った絵本を書くね」っと約束しました。

それから、早くも22年が経ってしまいました。
仕事、介護、日常に追われる中でも「マリンを背負ったムー」が頭から離れたことはありませんでした。
一昨年リタイヤの後も出版の仕方さえわからず、夢に終わるのかと思った昨年の年末も押し迫った12月28日、今回お世話になった夢叶舎の小林真美さんとのご縁をいただきました。

そして年明けの 2 日にひと晩徹夜で書いた原稿をお送りしてから、挿絵にも挑戦してみようと思い立ち、古い色鉛筆やクレヨンなどを用意しました。
古い古いスケッチブックを開くと、なんと、そこにはまさに今から描こうとしたシーンのデッサンがありました。
この日のために、22年前の私が描いていたのでしょうか。
ぜひ、そのイラストを表紙にしようと小林さんがおっしゃってくださり、裏表紙の絵も今度は22年後の私が描きました。
サブタイトルの【眠る前に読む目覚めの本】も、正直なところ、降りてきたとか浮かんだとかしかご説明できません。
目覚めが覚醒の意味なのかは分かりませんが、私が考える魂の喜びを求める旅は、特別なことでなく寝る、食べる、対話、など日常の中にこそヒントがあると思っています。
個々の悩みも希望も、心配、落胆、喜びさえ、大きさ、深さは誰とも比べようがありません。
誰からも非難されることはないと、自信をもっていただけたら嬉しいです。
もちろん夢も、自分で持ちたいですね。

私に夢を持たせ続けてくれた姪っこ、写真を提供してくれた夫、色々サポートしてくれた友人達、 小林さんをご紹介してくださった金子浩一さん。 皆さんのおかげで、構想22年、作成1週間という奇跡のような夢が叶いました。
+++++++著者紹介+++++++
すがきょうこ 1955 年、大阪生まれ。 商売人の家に生まれ、幼いころより家業の手伝いをして大人達の会話を聞きながら育った。 学校を出てからは、印刷、化粧品、服飾、不動産などの各種会社に勤めた。
20 代後半からはスナック、クラブの経営、その後デザイン事務所を開業。 40 歳の時、カルチャー業界最大手で全国展開のNHK文化センターに入社。 支社長を歴任後、本当に自分がしたいことを見つけるために 60 歳で退社。 現在は各種セミナー、講演会、リトリートの主催を行う。
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発行所:読者と著者の夢を叶える出版舎 夢叶舎  編集:小林 真美

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