著者:島村昌実
ページ数:35

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++++++島村昌実/プロフィール++++++
フリーランスライター、個人投資家、ITマーケッター
20年以上、報道・情報系テレビ番組のディレクターとして活動。
日本だけでなく、香港、ニューヨークを拠点として、「ワールドビジネスサテライト」「ニュースJAPAN」「めざましTV」「NHKスペシャル」を手がける。
外資系通信社を経て、現在はフリーの立場として取材、情報発信を行っている。
ITマーケッターとしても、コーポレートコミュニケーションをサポートしている。
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◆まえがき
 ビットコインが2009 年に突如としてインターネット上に姿を見せてから、8 年が経過した。
 フィンテック(ファイナンス・テクノロジー)と呼ばれる金融ITの進化も手伝って、この数年で知名度は飛躍的に伸びている。
 ビットコインの価格も歩調を合わせるかの如く、急上昇を見せている。
 それでもまだ、「何も価値を裏付けるものがないのに、信用などできない」と断言する人も多い。

 このような考え方にも、一定の理由があるかもしれない。
 だが、物事の表面だけを見て理解しているつもりになったのでは、一瞬で取り残されてしまう。
 ビットコイン=仮想通貨(厳密にはイコールではないことは後述するが、ここではあえてこのように表記しておく)について、その成立過程と仕組みを知ることは、お金=マネーの歴史、仕組みを知ることと全く同じだ。
 ビットコインに代表される仮想通貨の価格が急激に上昇し、多くの人々を引きつけ、仮想通貨を利用したモノやサービスの購入も急成長している。
 一方で、仮想通貨と呼ばれる通貨は、2017年現在で、およそ2000種類以上存在している、という説もある。その数は把握不可能だ。なぜなら、明日あなたが「自分も仮想通貨を発行したい」と思えば、それほど苦労なく発行できる。
 もちろん、その通貨を人々が使ってくれるか否かは、全く別の話なのだが。

 この本では、ビットコインを入口として、普段何の疑問も持たずに親しんでいる「おカネ」の仕組みまでをも理解する旅へと出発したい。
 実は、この旅は今の日本が抱える大きな問題点も浮き彫りにしていくのだ。
 仮想通貨という言葉は、世界の中では通用しない。日本固有の誤った名称である。名が実態をまるで表していない。
 ビットコインを理解することは、おカネの仕組みを理解することであり、これからの日本がどこへ向かうかのカギを手に入れることにもなるからだ。

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