著者:朶母珡 丫畄鉦佗
ページ数:197

¥1,297¥0

 「貧困とは何か」
 「生活保護とは何のために存在しているのか」
 普通に仕事をして、友達がいて、家族がいて。
 しかし、心の中には、悩みがあり、リストラされるのではないかという不安があり、長時間労働で心身が壊れる限界に近づく。
 世の中にはそういう人々がたくさんいる。
 そんな世の中だからこそ、社会保障(生活保護制度)を見直し、そして、活用し、生きていくことを楽しむことこそ、憲法二十五条に書かれている「健康で文化的な最低限度の生活」を維持することが出来るのではないだろうか。
 いつリストラされるかわからない。
 長時間労働や人間関係で体調不良により会社を辞めざるを得ないかもしれない。
 親の介護で会社を辞めざるを得ないかもしれない。
 自分自身を見つめ直し、副業を身に付けたり、社会保障制度を利用することで、生活を維持しなければならない。
 年功序列、終身雇用といった雇用形態は期待できなくなった。
 それでも、仕事を辞めないことが美徳だという価値観から逃れられない。
 正社員になることが、「貧困にならない」「貧困から抜け出せる」そう信じている人は多いだろう。
 しかし、実際は、どうだろうか。
 今の行政や大企業を見ていると、昭和の時代劇を彷彿とさせる。
時代劇では悪役である、大店、老中、若年寄、勘定奉行や悪代官が私利私欲のため、庶民に莫大な年貢を要求し、物価を上げて上前をはねる。
 町民のことなど微塵も考えない。
 現在の各省庁の官僚の中には、この老中、若年寄、勘定奉行や悪代官が存在する。
 そして、大店とは大企業である。利益を上げるために、商売に力を入れ、淘汰されないように努力しなければならないはずが、既得権を手放さないよう努力する。
 既得権とは行政と深く関わることで得られる権利である。この権利で利益を得られる。
 まさに、時代劇の悪役と同じであるように思える。
 この悪役たちは、庶民の生活など考えていない。
 これが、貧困層を生み出す原因の大半を占めているのではないだろうか?
 時代劇では、将軍や町奉行が成敗して一件落着!
 現代では、その将軍や町奉行にあたる人を選挙で選ばなければならない。従って、投票する人を間違えると、いつまでも一件落着しない。
目次
一章・ワーキングプア
ワーキングプアと、その背景/失業保険の見直しが必要/強引にお金を使わせて景気回復/ITとAIで人員削減/非正規雇用とは「部品」である/大学院卒業でもワーキングプアになる/学力が伴わなくても高校に入学ができる。しかし、その後は・・・

二章・シングルマザー
今世紀の離婚件数は25万件前後/シングルマザーの労働環境/差別/内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)とは名ばかりの存在では・・・/就職とは収入を得る方法の一つに過ぎない/子供を産むことは安定した家庭を築くことではない/企業の経営者や役職者は従業員の子供の病気(生死)など、どうでもいい/児童扶養手当

三章・子供の貧困
貧困の連鎖/定時制高校で起きていること/ネグレクト/保健室のもう一つの顔/貧困JK/歪んだ福祉機関/今の学校の在り方は正しいのだろうか

四章・ホームレス
ホームレスを「追い出せ」は「保護しなさい」という意味?/ホームレス支援/ホームレスと障害/ホームレスの生活/ネットカフェ難民=ホームレス/ホームレスと病気/緊急自立支援施設

五章・生活保護
生活保護とは何?/なぜ、ここまで増えたのか?/生活保護を受けるためにするべきこと

六章・ケースワーカー
ケースワーカーは普通の役人/硫黄島作戦!/生活保護は新しい人生を歩み出すための制度

七章・ワーキングプアと生活保護の違い
比較/生活保護制度の見直しが必要

八章・アメリカの貧困
アメリカで貧困世帯が増えた訳/アメリカの生活保護/リーマンショックの影響/アメリカの貧困層の実態/「社会保障」を餌に貧困層を軍隊に勧誘/アメリカでは強引に借金させる/ALEC(米国立法交流評議会)という団体が悪さをしている/

九章・財政難というウソ
経済政策は何のために行うのか。/「失われた20年」が起きた原因/日本政府は、お金持ち/原発にも既得権/ギリシャの破綻

十章・「自己責任論」の蔓延・そして、日本「生きにくい国」
「自己責任」だと思い込まされている/「新自由主義」が貧困層を苦しめる/憲法違反に罰則はない/政府は社会福祉の対応に手間取っている/ベーシックインカム/「お金」を追い求め、いつの間にか追われている/メディア・リテラシー

著者
朶母珡 丫畄鉦佗(タボゴン アルベルタ)
butuan doctors college卒業
現在、某企業にて派遣社員として勤務中
座右の銘・「困ったときは神頼み!」  

シリーズ一覧

  • 同シリーズの電子書籍はありませんでした。

 

  Kindle Unlimitedは、現在30日間無料体験キャンペーンを行っています!

この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。

Kindle Unlimited 無料体験に登録する