【無料で読める】ずぼらレシピがママを救う！第2巻結婚・子育て編: 自分らしさを取り戻す心と食のレシピ21 (Holistic Food Journey)

「ありのまま」ってどういうことだと思いますか。無理をしないこと？　人と比べないこと？　それとも、生まれた時のままの姿にもどること？　それは良いことも悪いことも丸ごと受け止めて自分を大事にすることができる、心の状態です。でもこの心の状態って一見するよりももっとずっと、奥が深いものなのです。私が本当の意味でこのことに気づかされたのは、この第２巻に綴った、我が人生で一番つらい出来事に直面していた時のことでした。

　前作『ずぼらレシピがママを救う！　第１巻』で、私は日本社会にうまく馴染めなかった自分が、どのようにして海外進出に至ったのか、そしてそこから世界各地でどんな大冒険を繰り広げたのかを綴りました。フランスでは汗水（そして時々涙）を流してシェフとしての修業を積み、ドミニカ共和国では現地のサーファーと思いがけずどっぷり恋に落ちて、そしてモロッコで先人の知恵に学んで食の本質にも気づかされて、さらにスペインではヒッピー生活を送るうちに人間の本来あるべき姿を思い出したのです。

　この第２巻は、これらの冒険の末にたどり着いた、オーストラリアの雄大な大地を舞台にした物語。スピード婚約、結婚、出産を経て、後は幸せで平凡な生活が待っているかと思いきや、むしろさらなる試練の数々が待ち受けていたなんて、当時の私は知る由もありませんでした。

　旦那の鬱、私自身の産後鬱、障害児子育てなど、むしろ容赦なく深刻さを増していく難関をくぐり抜け、手探りで試行錯誤しながらたどり着いた、ママとしてバランスを保ってうまくやりくりをするコツや、逆境を味方にして新たな幸せを見つける方法などを紹介していきます。

「あなたがもっと、自分らしさを取り戻せますように」という想いを込めて用意した、心のレシピや食のレシピ。これも前作に引き続き、あちらこちらにちりばめておきました。実行に移すことで、結婚や子育てに対する思い込みを手放して、心と体のバランスを取りながら、あなたなりの「ありのまま」の自分らしさを見つけてもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。

　ピンとくるレシピがあれば、この本を読み進めるその手を止めて、ぜひその時頭に浮かんだことを実行に移してみてください。この物語が、そんなふうにあなたの行動のきっかけとなることを願って。

■著者プロフィール

１９７９年生まれ。オーストラリア在住。フードコーチ兼ライフワークコーチ。日本女子大学卒。世界２６ヶ国を旅して東京、フランス、ドミニカ共和国、スペイン、モロッコで料理人として働いた末、モロッコで国外追放警告を受け、オーストラリアへと漂着。電撃国際結婚をするも、出産時に起きた医療事故が原因で長女が脳性麻痺障害を負い、人生のどん底に突き落とされる。障害児子育てに奮闘するなか、「ありのままで生きることの大切さを伝える」という使命に気づき、それまでの料理人としてのキャリアや管理栄養士のバックグラウンドを生かして、オーストラリアのフードコーチ認定試験に合格。２０１５年１２月、食とコーチングをツールに「誰もがありのままで輝ける未来を創る」ための活動を開始。自身の弱点でもある「テケトー」さを売りに、ゆるい食育とずぼら料理を軸にしたマーシャンメソッドを確立し、オンラインプログラム、「子育てを楽にするFood Therapy」を運営。８週間にわたるこのプログラムが、家族の健康のみならず、ママの心のあり方に圧倒的な変化を起こすとして絶大な人気を誇り、これまでに通算３５０名が参加。約８５％が再受講を希望するシグニチャープログラムとなる。その後、起業５ヶ月で週３日の稼働ながら月商１００万円を達成。「子育てを楽にするFood Therapy」のほかにも、ライフワークコーチとして、子育てに奮闘するママの起業を応援する「Lifework Coaching　ＶＩＰ起業コーチング」、起業の要となる自分のミッションを探るための「My Gift　ママのための心と体のデトックス」など複数のオンラインプログラムを並行して運営。現在では世界３０ヶ国３６００人を超えるママをリードし、ありのままで輝くママのコミュニティを確立。ライフワークを形にして、ありのままで輝く未来を創る仲間を続々輩出中。それでも優先順位は自分が１番、家族が２番、仕事が３番。