著者:荘司英彦
ページ数:44
¥99 → ¥0
【はじめに】
また、この本の売り上げはすべて育英会に寄付いたします。自分の知識を本にして、読んでいただき、その売り上げは親を亡くした子供たちの学費や寮費にあてられます。それによって、将来の日本を担う子供達を育てるのです。自分だけの利益ではなく、日本の国益があがるようにちっぽけな活動をする、自分のことだけではなく、世界が幸せになる活動をしてみる、そろそろ日本にもそういう文化が根付いてくれないかという思いもこめて、恥ずかしながら出版することにいたしました。この小さな行動とこの本を購入してくれた人たちの善意が巡り巡って社会を幸せにする、そのことは、きっと最終的に自分に戻ってくる、こんな幸せな活動は、みんなももっともっとした方がいまよりもっと幸せになれる気がするのです。
【はじめに】
「アンチエイジング」というと、あなたは何を思い浮かべますか?
「アンチエイジング」という言葉から想像すると年齢に逆らう、つまり若々しくなるという意味にとらえているのではないでしょうか?
男性や女性にかかわらず、誰しも年齢より若くみられたい、若々しく元気でいたいと思っているはずです。 実際に僕も今年で44歳になりますが、30代ですよねとか、飲み屋で年齢を言った時に、「若いですね」と言われるとなぜだか嬉しくなるものです。
僕は16年間脳外科医として手術に明け暮れる生活を送っていました。その16年間の中で、助かる人もいれば、残念ながら重大な後遺症を残してしまったり、なくなってしまった患者さんもおります。そういうことを繰り返していた時、ずっと心の中で思っていたことがあります。病気になってから治す医療よりも、そもそも病気にならないほうがいいのではないかということと、そして、そもそも一般の人たちが望んでいるのは、病気にならないことなのだと気がついたのです。病気になると患者本人だけではなく、周りの家族の人生も変わります。
僕の高校の時からの親友がそうでした。僕が脳外科医として働きだした5年目の時に、親友の父が「くも膜下出血」を発症して倒れてしまったのです。運良く一命は取り留めましたが、高次機能障害という脳の機能障害を起こしてしまい、認知症のような症状がでて、一人で生活ができなくなってしまったのです。そのために、友人は職を変えたり、東京から地元の秋田に戻ることになってしまいました。
脳外科の疾患の場合、いくら手術が適切に行おうとも、例えば最初の出血で脳の大半が壊れてしまうと病気を発症する前の状態にはもどりません。であれば、発症しないようにするのが一番いいのではないかと自問自答する日々がつづきました。
僕がいう「アンチエイジング」とは、一般的な見かけだけの若さとかそういうものではなく、「予防医療に近いアンチエイジング」のことです。 脳外科医の視点で「アンチエイジング」の最新の知識を、専門用語をなるべく使わず、わかりやすく読んでいただくことで健康で若々しい日々が送れるようにわかりやすく解説しました。面白おかしく読んでいくうちに、いつのまにか「アンチエイジング」の知識がついている本にしましたので、みなさまどうか肩肘はらずに読んでいただければと思います。
【目次】
はじめに
「脂肪細胞とアンチエイジング」
「ペットとアンチエイジング」
「成長ホルモンと美肌」
「コーヒーとアンチエイジング」
「アメリカ式ダイエットのガイドライン」
「EDとアンチエイジング」
「健康管理~亭主を早死にさせる10カ条」
「血管の老化とアンチエイジング」
「血管の老化と漢方によるアンチエイジング」
「味覚とホメオスタシス調節」
「未来のための味蕾(みらい)細胞のアンチエイジング」
「運動が体にいいのはなぜか?」~ミトホルミーシス仮説~
「太陽によるアンチエイジング」
あとがき
【著者について】
荘司 英彦(しょうじ ひでひこ)
1974年生まれ。脳神経外科医。
秋田大学医学部卒業後、くも膜下出血や脳梗塞といった緊急の脳疾患を専門として、都内を中心とした多くの病院に勤務。その診療経験をもとに、「病気になる前にやれることがある」を信条に2016年医療コンシェルジュという新たな医療分野を確立し、心や患者のライフスタイルをサポートする活動を行う。現在は、設定図を用いたVRの臨床適応によるアルツハイマー病治療への有効性の実験や、設定医療の普及活動を行っている。
主な著書に「アルツハイマー型認知症の予防理論」「世界の医療事情」「健康不安がなくなる本」などがある。いずれもニューロサイエンス文庫
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