著者:倉山 満
ページ数:236
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・明治の指導者は立派だったが、昭和になってだめになった
・明治時代の日本は、藩閥専制の時代だった
・非民主的な明治憲法により、政党内閣制はなかなか実現しなかった
・明治憲法下の衆議院は、最弱の存在だった。
・民衆は自由民権運動で政府に対抗した
――こうした明治日本の通説はみな大間違いだった。
明治から現代に至る日本の憲政史、すなわち憲法というルールに基づいて行われる政治というゲームの歴史を読み解く鍵は、拒否権です。帝国憲法でも現行憲法でも、「何ができるか」という指導力ではなく、「何をさせないか」という拒否権で、日本の政治は動いているのです。要するに、「誰が一番、人の邪魔をするのがうまいか」を見ないと、真の権力者が誰だか、わからなくなるのです。
何を実現したかという指導力ではなく、誰が誰を潰したかという拒否権を通して見ると、全く違う世界が見えてきます。
(「はじめに」より)
「拒否権」というキーワードから見れば、すべての謎がすらすらと読み解ける!
教科書では絶対に教えない、今に続く日本政治の不甲斐なさの理由が、世界一よくわかる本。
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