著者:山邊 英伽寿 (著)
ページ数:133

¥283¥0

~はじめに~より
 新型コロナとやらが蔓延して、世の中がおかしくなってもうずいぶん経ちました。まともな経済活動はどこかへ消えてしまい、自粛自粛でおカネを使わない習慣が増えてしまいました。どこに行くにもマスクをし、食事は黙ってするようになり、ヒトとの距離は物理的にも心理的にも遠くなりました。ワクチンを打つ打たないで論争になり、人前でマスクをしないことは許せないと、道端でも食って掛かるヒトが現れました。日本は世界でも類を見ないほど周囲に気を遣うやさしい民族であるにもかかわらず、国の中が分断されてしまいました。

この本を書いたのはコロナ禍が始まるずっと前でしたが、当時はまだ「起業」というものに夢があったと思います。しかし業績の悪化した企業が中小零細企業を中心に爆発的に増えることで、起業せざるをえない、後ろ向きのネガティブな起業が増えてしまっています。どういった理由であれ、私たちは「食っていかなければならない」のですから、稼ぐ手段と方法が必要です。人生に悲観することは簡単ですが、どういった方法であれ、前を向いて一歩ずつ歩くことで次へたどり着くことができることもまた真実です。

 大きな夢、例えば世界を変えるような志を持つことも重要ですが、実際にリスクを下げる方法を知っておくことも大事です。この書籍では、私が今に至るまで実際に行っていることを書いてみました。難しいことはしていません。ごく簡単に言えば、「オンラインでセミナーを行う」というビジネスモデルについてご紹介しています。同じようにセミナービジネスを主体に行っているヒトはたくさんいます。またコロナ禍以降では、物販や対面サービスに応用して、新たな集客に繋げているヒトも増えました。そういう意味では、あなたのごく身近に事例があることの方が多いかもしれません。そういった場合は、本著のノウハウの部分よりも、私が実際にどのようなセミナーを行ったのか、の具体例の方がお役に立つでしょう。実際に行ったセミナーテーマについては、巻末に掲載してあります。

 商品企画とはビジネスにおける永遠のテーマになります。企画においてベストセラーを狙うのかロングセラーを狙うのか、は大きな課題ですが、それ以前の問題として「売れる」ことが必要です。このあたり、なかなかわかっていただけない方もいるのですが、あーだこーだ考えるよりもまず「売る」ことが重要です。いろんな事例を見ていますが、とりあえずは売る、同時に顧客と関係を作る、それから企画をブラッシュアップするの順に思考を進めると、上手くいくことが多いと思います。そういった視点で、私が実際に行ってきたセミナーのテーマを見ていただくと、参考になると思います。ご参照ください。

 私のサラリーマン時代のキャリアはセールス、マーケティングに始まり、事業構築、法務、財務に至るまでのビジネス構築が中心ですが、私のセミナーでは、それを超えた幅広い内容、例えば国際経済や国際政治に至るまでを扱っています。もちろん受講生のニーズを超えた内容にするため、相応のインプッをこなした上でアウトプットを行っているわけですが、重要なことは、提供する情報を「ある分野」に限る必要はないということです。 新規事業を考える際にやってはいけないことは、新しいマーケットに新しい商品を投入することです。それよりも既存のマーケットに新しい商品を投入する方が100倍簡単です。これはすなわち自分の得意分野で勝負すべし、ということ以前に、顧客が欲しがる商品を売るべしということに他なりません。

 簡単にわかったような気になってしまうことにこそ、真実があるものです。是非、そういった視点でこの本を読んでください。ごく当たり前のことをごく当たり前にすることが一番難しく一番重要なのだと確認していただければ、それだけで著者冥利につきるというものです。

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