【無料で読める】巫女から娼婦へ ヨーロッパと日本における売春の歴史と文化: 付原文・現代語訳大江匡房『遊女記』

　売春は、いかにして発生し、社会や文化とどのように関わってきたのか。日本とヨーロッパを中心に、古代から近代までの売春史を、社会、制度、衛生、文学、芸能、芸術、宗教など、様々な観点から探る入門書。主に明治から大正期に書かれたものを現代人のためにわかりやすく現代語訳し、歴史的背景その他に関して詳しい注を加えた。古代バビロニアの神聖娼婦から西洋近代における人身売買、『万葉集』や『吾妻鏡』に現れる遊女から江戸の遊郭事情、巫女と娼婦の関係など、この一冊で基本的な知識が得られるように編集した。また付録として、平安時代の遊女の実態について記録した貴重な古典である大江匡房『遊女記』の原文(読み下し)と現代語訳を併載した。