著者:野村光恵
ページ数:107

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◆交通事故は「ある日突然やってくる」

ここ数年、交通事故の件数は減少傾向にあります。しかし、まだまだ相当数の事故が毎日のように起きていて、亡くなられる方や軽傷から重傷までのケガをされて苦しんでいる人たちは後を絶ちません。

この本を手に取ってくださったあなたもその中のお一人だと思います。
交通事故に遭うという経験は一生のうちに「あるかないか」ぐらいの確率だと思いますが、普段の日常生活のなかで、その確率に遭ってしまったときのことを考えている人は殆どいないと思います。

でも、それは「ある日突然」にやってきます。

交通事故に遭い、ケガを負った被害者は「治療と補償」を相手方に求めます。きっとあなたもそう思っていることでしょう。それは当然の権利ではありますが、これがなかなか一般の人が考えているほど「当然の権利であるはずのことが簡単にすんなりとはいかない」のです。

交通事故で突然にケガをしたということはケガの程度もさまざまですが、何かしらの不都合が日常生活やお仕事において発生します。

重傷ともなると人生そのものが大きく変わります。ご本人はもとより、ご家族までも人生が狂ってしまうことも少なくありません。

◆被害者に対して関係者は優しくしてくれない

保険会社(加害者)・医師・弁護士などの関係者は当然のようには被害者のあなたにやさしく手を差し伸べてはくれません。
ただでさえそんな肉体的・精神的な苦痛を味わって、くやしい想いをしているのに!です。。

「自分は被害者だから黙っていても周りがちゃんと面倒を見てくれるのは当たり前」という幻想を抱いていると、とんでもない結果になります。

交通事故の処理(解決)の仕方を知っている、または理解している一般の人はめったにいないと思います。

仮に「ある程度なんとなく知っている」もしくは「交通事故を経験したことがある人」でさえ、その複雑な仕組みやからくりなどを熟知していないと満足のいく解決は難しいというのが実状です。

この本は、あなたが被害者になったとき、保険会社や医師とどのように立ち向かっていけばいいか?をアドバイスしています。

「交通事故の被害者」とひと口に言っても本当にお一人ずつ違います。
ここでは被害者となったみなさんの多くが「どうしたらいいかわからない悩み」を訴えていらっしゃる事柄を中心に多くの経験をもとに説明をしていますので、どうぞ参考になさってください。

「ある日突然交通事故に遭ったとても素直ないいひと」のあなたは、ついついその道のプロである保険会社の担当者の言うことを信じてしまい、それが本当かどうかも解らず「お任せ」して「あとの祭り」でドボンとなります。

保険会社からすると交通事故被害者のあなたは「お客様」でも「神様」でもありません。ただの仕事上の事務処理対象なだけです。(ごめんなさい)

保険会社にとっては交通事故の事務処理は仕事なのです。被害者は友達でも知り合いでもなく「仕事の対象」にすぎません。

でもそれは悪気があってのことではないのです、仕事ですから。彼等はサラリーマンとして仕事を淡々とこなすだけです。

ただ、その「仕事のやり方」がよろしくない場面があります。

「ホンマ、腹立つわぁ~」

こんにちは、行政書士の野村光恵と申します。私は平成二十三年に行政書士として開業してから交通事故案件を専門とし、実際に手掛けたものと相談も含めると現在まで累積で800件を超えています。

そんな数多くの案件を見てきたことで痛感したのは

「交通事故の情報弱者である被害者がプロの保険会社と戦うには相手を知ることが勝つための戦略だ!」

ということです。

この本は、そんな大きなハンデを負っている交通事故被害者の人たちにどうしたら満足のいく交通事故の処理(解決)ができるか?のノウハウとコツを伝授するためのものです。

敵を知ることで戦略とともに最終的に勝利を手に入れましょう。

交通事故に遭って肉体的・精神的に「痛い想い」をしている被害者のあなたが、また更に金銭面の補償にまで二回目の「痛い想い」をして泣きを見ることのないように、そんなことを思って応援歌のつもりで裏ワザ情報を提供します。

戦うにはそれなりの知識と知恵が必要です。そうしないと百戦錬磨の相手と戦うことはできません。そのための武器を提供するのがこの本なのです。

この本を読んで勉強をして勝利を勝ち取りましょう。
きっと泣き寝入りすることなく満足いく賠償金をゲットできます!

この本は交通事故事務処理実務の「テキスト本」でも「マニュアル本」でもありません。
それらの本は書店に一般向けや実務者向けなどが並んでいます。
基礎的なことはそちらで確認してください。

ここでは「戦略的な考え方」をお伝えしています。

交通事故の処理は基本的に一発勝負です、やり直しはききません。ですから相当な準備と戦略が必要です。

それでも、「自分でやるのはちょっと無理かなぁ(難しい)」とお考えのときは、どうぞ専門家の私どもへご依頼ください。

もくじ
第一章保険会社編
一、保険会社とは紳士的に戦う
 ◆保険会社とはしたたかに戦いましょう
◆保険会社は支払いをしないものって知ってますか?
◆騙されたフリをしましょう

二、過失割合は揉めるものです
 ◆ずっと付いてまわる過失割合
 ◆過失割合の主張は踏ん張りどころ
 ◆警察は過失割合には無責任

三、保険会社からの打ち切りなんてこわくない
 ◆そもそも保険会社の治療費支払いは義務ではないんです
 ◆保険会社の「あぶりだし」に引っかからないで

第二章医師・後遺障害編
一、医師とは良い関係を持ちましょう
 ◆交通事故でケガを負ったら何より治療が最優先です
 ◆診断書は医師にしか書けない
 ◆医師の当たりはずれ

 二、勝利のカギは後遺障害認定
    ◆後遺障害認定をゲットすること
    ◆後遺障害認定とは
    ◆「医師の仕事は治療をして治すこと」です
    ◆後遺障害診断書の重要性

第三章 示談交渉編

一、賠償額(おカネ)で揉めたら
 ◆保険の基準は三種類ある
    ◆まず後遺障害認定が下りた時点で保険会社に対して結果報告と、賠償金(保険金)の計算と明細を呈示させる
   
 二、交渉のやり方
 ◆そもそも「交渉する」とは
    ◆賠償金の金額を「別の土俵」で争う方法
    ◆裁判となれば

第四章 専門家に依頼する編
一、専門家に頼むなら
 ◆後遺障害認定は行政書士に依頼すべき
 ◆示談交渉ができるのは弁護士だけ

 二、士業にかかる費用が心配
 ◆弁護士費用特約があれば

第五章 事例編
一、ムチウチのモデルケース
 ◆事故現場ですべきこと
 ◆保険会社とのやり取りがスタート
 ◆通院治療
 ◆後遺障害認定申請手続き
 ◆後遺障害認定結果

二、危機一髪の逆転劇

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