数の輪郭 AlterEgo

「ノドの地の者」たちの陰謀を退け、世界に平穏を取り戻した凛たち。新たな世界構造へと一新させ、その世界線で凛たちは、それぞれの人生を生きていた。「ノドの地の者」たちの魔法体系は、この世界線には最初から存在せず、人類史および宇宙史からも彼らの企てと魔法も全て一掃された世界。彼らが編み出した魔法体系と禁忌を巡って、凛たちが立ち向かい、その禁忌で以て、最後に世界に平穏をもたらした事実と記憶は、彼らにも既に無くなっており、平穏順風な日々が続くと思われた・・・。
だが、そこへ・・・。新たなる出会い、そして・・・深淵な謎が浮上する・・・。
ある日、フィアンセのノラから女子高生の噂を聞かされる凛。ノラの通う高校で日ごとに話題になっていく占いの噂。他愛のないおしゃべりであったものが、次第に異様で奇妙な事実も浮き彫りになっていく。一方、同じ頃、凛が開発しているAIシステムも妙な事実を見出し、凛に更なる検証が必要と報告してくる。そして、内閣府からも、同様にAIを巡る問題の調査を依頼されるに至り、遂に凛は東らと共に本格的に検証を開始する。
それらに共通する「数」の神秘。そして、凛は東の協力を仰ぎ、共に、「易経」や「数秘術」を巡って、古代ギリシャの数学など、多くの史実をも探る。東と凛、そしてノラたちは、今度は「科学」を基に新たなる謎に立ち向かうのであった。