【無料で読める】ペナン島のノート : 父の足跡を追って見つけた物 東南アジア小説 (くまくまブックス)

2018年のクリスマス前に失恋をした山田和夫は、年末に実家を大掃除をする。そこで見つけた一冊のノート。それは10年前に他界した父が、彼が生まれるはるか過去。30年ほど前に旅をしたというマレーシア・ペナン島の旅行記であった。和夫はノートを見ると、ちょうど旅の途中で昭和から平成への代替わりに遭遇したことを知る。2019年5月に平成から代替わりすることを思い出した和夫は、父の足跡をそのタイミングで真似ることにした。そしてひとりでマレーシアに。失恋の辛い気持ちを間際らせようとクアラルンプール、イポーとマレー半島を父の残したノートに従って北上。そしてついに新元号令和元年5月1日にペナン島に渡った。そこで父が急いで向かったジョージタウンのセントジョージ教会で、ひとりの日本人女性・田中ひとみと出会う。そして田中に誘われるようにペナン島の観光をふたりで行うことに。こうして初めてあったとは思えない田中の不思議な魅力に心を奪われて行く和夫。やがて彼女の意外な正体を知ることになる。2019年に実際にマレーシアを旅した経験をもとに執筆した恋愛物語。