著者:園田 豪
ページ数:676

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私が仙台に転居してきたのは東日本大震災があった2011年の12月14日、赤穂義士の吉良邸討ち入りの日だった。マンション探しをしていた時、ウェブ検索でヒットしたマンションの情報を見ていたら一階に寿司屋があり、そこでは寿司ではない日替わりランチというものが提供されることを知った。単身での生活となるので「それは良い!」と感じた。その寿司屋こそ、ここで取り上げる、仙台市の河原町にある「末廣寿司」だったのである。引っ越し以来、毎日、一年365日近くランチをこのお寿司屋さんで摂っている。今年で10年目だからそれこそ3,000回以上食べたということになる。そして私の体の3分の1以上がこのランチで出来上がっているともいえるのである。

日替わりランチのない土日には寿司、牛タンシチュウ等を食べたのだが、土日限定ランチを食べるようになった。しかし、それは月単位でのメニューなので毎週末同じものを食べることになると、末廣寿司のみちたけシェフが週替わりのものに変えてくれた。勿論私、園田豪だけへのサービスである。その時に毎回異なる料理を作ることにしたいとシェフが言い始めた。それなら、ブログに掲載しようとなり「アヴェードヴァスクレセーニア」とのタイトルで園田豪の「筆の向くまま」なるブログに連載した。それが何と300回を超えたのである。そこで、約6年間の毎日曜日のランチを一冊の本にまとめることにした。

このようなランチはシェフが70年以上続く寿司屋の4代目でありながらフレンチ・イタリアンの修行を積んだいわばオールマイティな料理人だったからなのである。これだけの料理を見れば、食べてみたくなること請け合いだ。仙台の四季の移ろいが料理からも窺えるはずである。特に東北の、或いは仙台独特の魚介、野菜などが登場する。勿論山菜料理も出てくる。

ぜひお楽しみいただきたい。
又、福士亜矢子による編集の可愛さにも注目である。

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