著者:みっちみち
ページ数:90

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「はじめに」より抜粋

ここ2年ほど前から急にかかわることになった「在宅介護」。
介護する相手はひとつ屋根の下に同居している夫のお母さんです。
結婚して数年後から同居したので、計算すると8年ほどの同居期間になります。
夫は会社員として働いていますが、農家の長男ゆえに義父母から家と農地と墓守を継いで欲しいと望まれていて、結婚して数年近所のアパートに住んだ後に夫の実家に同居することになりました。

義母はお米とイチゴ生産農家を義父と二人三脚でずっとやっていて、合間に畑の野菜作りと週3~4日くらい親戚の製麺所にパートにも行っていました。

風邪ひとつひかないのが自慢の義母でしたが、4年前くらいに本人の自覚症状として「疲れやすく長く歩けない」「どんどん体重が落ちてきている」という不安があったらしくかかりつけの病院に行くも検査結果は特に何もなし。貧血も高血圧もずっと無くて数値だけ見たら更年期に差し掛かった私の健康診断の結果より良いくらいでした。

でも、イチゴ生産は続けられそうにないとその年で辞めることにしつつ、個人病院から総合病院に紹介状を書いてもらって検査するうちに肺のMRI検査で「突発性間質性肺炎」という診断がでました。
完全に治る病気ではなく経過観察していくしかないとのことで、月一回ほど定期的に検査通院を継続。
でもまだその頃は自分の車の運転でひとりで病院に行けるくらいに動けていました。

1年近く症状は変わらず、経過観察だけで通うなら近いほうがいいのではと、隣の市から同じ市内の総合病院に転院させてもらいました。
でもその辺の時期から少しずつ少しずつ、家族の目にも見えるくらいに動けなくなってきたように思います。

義母の場合は肺の病気が原因でだんだん動けなくなってしまい、介護が必要になるパターンでした。
介護が必要になるのはいろいろな原因があると思いますが、とある家庭のひとつの記録としてご覧いただき、これから介護を担わなくてはならないかたのお役に立つことが少しでもあれば幸いです。

「目次」

はじめに
その1・・・義母の自覚症状から介護保険の申請まで
1-①「突発性間質性肺炎」指定難病の申請
1-②圧迫骨折の通院を経て訪問診療へ
1-③訪問のお医者さんからも介護保険申請をすすめられる。
【コラム】最初の難関は、本人の同意
その2・・・最初の介護保険認定結果は「要支援2」
2-①介護保険認定の分類は7段階
2-②トイレとお風呂問題
2-③地域包括支援センターへ相談して一気に動き始める
【コラム】物忘れと認知症の違いは?
その3・・・要支援から要介護へ移行
3-①「要介護2」になって変わったこと
3-②支払い事情のあれこれとこの時期の心配事
3-③訪問入浴と訪問リハビリ
【コラム】年金収入のみの場合の介護保険サービス自己負担額
その4・・・「要介護5」と向き合った話
4-①夫の転勤とトイレ問題再び
4-②紙パンツ(リハビリパンツ)から紙オムツへ
4-③指定難病証の更新とデイサービスの準備
4-④最初の誤嚥性肺炎と口腔環境
4-⑤一番寒い季節の介護
4-⑥新型コロナウィルスによる家族への影響
4-⑦誤嚥性肺炎再発
4-⑧入院と転院
【必要・便利だった介護グッズまとめ】
あとがきにかえて

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