著者:吉田 宏信
ページ数:144

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[商品について]
―理性的な「建前」と知性的な「本音」が、民主主義を歪めてゆく―
庭に自生したあすなろの木を眺め、人類が直面するコロナウイルスの危機を肌で感じながら、私は自分の人生を振り返らなければならないと考える。小学校入学の年に敗戦を迎え、物資不足の中で過ごした幼少期から、社会に出て同和教育・啓発事業に携わり、人権教育・啓発活動に邁進した日々まで、これまで私は多くのことを学び、社会にある様々な問題に気付かされてきた。それはやがて、人類はなぜ急ぐのか、人類はなぜ争うのか、人類は正しい方向に進んでいるのかという本質的な疑問へと、私を向かわせることになった――。本書は、長く人権活動に携わってきた著者が、その中で抱いた疑問や要望を社会や国、そして人類に訴え掛けたいとの願いを込めて、人間に必要な「心」と、そこにあるべき「理性と良心」を、自身の人生を振り返りながら考察した作品である。前著『共に生きよう人間たち』『人類よ、「心」を忘れてないか?』に続き、長く続いた思索の旅は、ここに一つの終着点を迎える。

[目次]
はじめに
1.あすなろ「翌檜」 ~ 池に生えた不思議な木 ~
(1)あすなろの唄
(2)新型コロナの脅威
(3)あすなろ人生記
(4)怖かった空襲警報
2.ユートピア「理想郷」 ~ ユートピアには、競争がない ~
3.華の都「東京」 ~ 一極集中は、自然現象ではなかった ~
4.失恋にも、恋の味 ~ ロマンチストの恋愛体験記 ~
5.灰色の都「東京」 ~ 自然を大破壊してつくった街 ~
6.人権教育・啓発活動 ~ 人類の未来は、「理性と良心」に掛かっている ~
(1)「同対法」と教育・啓発
(2)建前と本音の間で
(3)純真な若者に期待する
7.「自由」と「平等」の矛盾 ~ 人権教育・啓発活動から学んだこと ~
8.人類よ、何故急ぐ? ~ 人間は、急ぐだけでは「幸せ」になれない ~
9.人類よ! 何故争う? ~ 人間は、争いから「平和」は得られない ~
10.世界平和の道標 ~ 日本は、何故、平和大国の道を歩まなかったのか? ~
11.資本主義と共産主義の矛盾 ~ 資本主義にも、共産主義にも「長所」と「短所」があるのだ ~
12.人種・民族・宗教の間で ~ 人間は、みんな「幸せ」を求めている ~
13.「民主社会」への道 ~ 世界は、今、民主主義社会の途中を歩いている ~
おわりに
著者略歴

[出版社からのコメント]
相互不信や断絶は容易に差別や偏見を生みだす土壌となりますが、こうした問題を民主主義の中で解決していくためには、私たち一人ひとりが問題と真剣に向き合い、行動していくしかないのではないかと思います。本書を通じて、多くの方に考えて行動するきっかけを持っていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
吉田宏信(よしだ・ひろのぶ)

1939年 大分県国東市安岐町に生まれる。
1963年 大学卒業、東京都下で通信機器の会社に就職する。
1977年 同社を退職、大分県国東市武蔵町に帰る。
1978年 武蔵町役場に就職、武蔵町教育委員会に勤務する。
社会教育、とくに人権教育に携わる。
1982年 大分県人権教育講師となる。
大分県下、近隣県内で講師活動に携わる。
1999年 保護司となる。
2004年 武蔵町教育委員会を退職する。
2004年 武蔵町なかよし館(隣保館、児童館、老人憩いの家)館長となる。
2008年 同館長を辞職する。

著書
 「変だよ、人間たち」〜そんなに急いでどこへゆく〜
 「やはり変だよ、人間たち」〜どうしてそんなにせめぎ合う〜
 「共に生きよう、人間たち」〜地球は運命共同体〜
 「人類に未来はあるか?」〜みんなが心を育てるならば〜
 「人類よ! 心を忘れてないか?」〜みんなで心を育てよう〜

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