著者:本松 秀茂
ページ数:298

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[商品について]
―命ある限り、万難に立ち向かい、全身で守り抜かねばならない―
農家の長男である峰甚五は、高校時代の恩師である熊先生こと園城広太郎が持ちかけた縁談で、聾唖学校の教諭であり自らも言語的障害を持つ初子と晴れて夫婦となった。やがて長男・正貴が誕生し家族は順調に幸せを育んでいたものの、農産物が過剰となり米の減反政策が施行され、国内農業の不要論さえささやかれる中で、食糧さえあれば誰もが幸せになれるという強い信念に支えられた甚五の農業への誇りと自信は揺らいでいた――。
農村そして食糧問題と前途多難なこれからの農業経営の厳しさを一身に感じながら、変わりゆく戦後の時代の中で困難を乗り越えて生きる夫婦の姿を描いた、愛と苦悩の物語。

[目次]
誓い
出産
自覚
人それぞれに
畏天慈人
正貴
コメ消費拡大運動
登校拒否
裏作効果
迷い
口論
リゲル手放す
土地と農民
大型化農業
行き詰まり
火遊び
正貴の進路
暗礁
内助の功
亀裂
優美の離婚
熊の恩情
熊先生の後ろ姿
冷戦
春の残り火
後悔
オ兄チャン復活
教之
回顧
正貴結婚とアメリカ留学
初めてのアメリカ旅行
陽子
長き道程もひととき
初子奪回
初子と共に
著者プロフィール

[出版社からのコメント]
低い食料自給率、農業従事者の高齢化など、農業の問題は私たちにとって決して他人事ではありませんが、普段意識して考えることは少ないのではないかと思います。農業をとりまく環境の変遷の中で生きる一人の農業人の物語でもある本書を通じて、国の根幹である農業について考える時間を持っていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
本松 秀茂(もとまつ・ひでしげ)

1937年生まれ
福岡県宮若市出身
福岡県立筑豊高等学校卒業
信用金庫に37年勤務後退職
福岡県北九州市在住
2004年、「初子と共に」で第23回コスモス文学賞受賞

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