著者:寺澤伸洋
ページ数:367
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しかし、ここまでの道のりは決して順風満帆だったわけではありません。
僕は新卒で入った会社を若気の至りで10ヶ月で退職。その後入った日系企業では40歳まで役職なしの平社員で手取り25万円の生活でした。
その後40歳で外資系企業の転職にチャレンジしてからの4年間で人生が変わりましたが、それまではとにかく夫婦でお金について議論をし、コツコツ貯金を積み上げながら、一方で不労所得を得るために色々なことにチャレンジし続ける人生でした。
また、妻は第1子出産後、育児休暇明けに勤めていた企業から総合職から一般職への変更を打診され、交渉の結果退職しました。そこからはパート、契約社員、正社員と働き方を変えながら、第2子も出産。その後はファイナンシャルプランナーとして独立して今に至ります。
このように僕たちは、どこにでもいる夫婦だったのです。
そして、そんな僕たちでも1億円を貯めることができたのです。
しかし、1点思うところもありました。
自身のFIREに向けて関連書籍を読みあさりましたが、FIREに関する書籍のターゲット層は主に独身の人であり、僕のように妻や子どもがいる人がどう考えればいいのかについては触れられていませんでした。また、ただただ株式投資で資産を増やすための解説ばかりがメインで、実際に生活していくにあたってどのような支出計画を立てているのか、そのためにその資産をどう取り崩していこうとしているのか、FIREに際して何に気をつけるべきかなどが全然見えてこなかったのです。
FIREのために1億円近い金額を貯めるのは必要なことだとは思いますし、そのための手法を学ぶことは価値のあることだと思います。しかし実際人生を死ぬまで走り抜けることを考えると、1億円を貯めることですら手段であり、決してゴールではありません。
FIREをすることによって、実際の生活や気持ちにどのような変化があるのかなど、FIREした人にしかわからない世界観があるはずで、そうした生の息づかいを知りたかったのに、なかなかそういう内容に出会えなかったということもありました。
そして、自分が読みたいと感じることが、きっと同じようにFIREに興味がある人が欲しい内容なのだろうなと考えたとき、「世の中に無いなら、自分がFIREしてその経験を書こう!」と決心したのです。
実際にこうした生活に足を踏み入れてみて、やはりこの世界を若いうちから体験できることは人生の豊かさにつながると実感しています。ですから、僕の体験した内容をできるだけ多くの方に、できるだけ具体的に伝えていくことで、FIREに踏み切る同志を増やしたいと思い、筆をとりました。
本書が、皆様の人生を変えるための一助になれば幸いです。
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