絶望からのブレイクスルー: 不条理は不条理を以って制す (ブレイクスルー・ヒューマンブックス)

——— 不条理は不条理をもって制す　———

３０年かけてつかんだ、比類なきブレイクスルー哲学！

なぜ、だれも、この真理に気づかなかったのか！？

あなたは自分の意思でこの世に生まれてきましたか？

100%の確信をもって「ハイ」と応えられる人がいるでしょうか・・。

人は、好きでこの世に生を受けたわけではないのに、

気づいたときには死の十字架を背負わされていました。

神から与えられれたこの不条理な運命とどう向きあっていくのか？

これが、わたしたち１人ひとりに負わされた課題といえます。

生きているうちに襲ってくる例えようもない苦境が、

不条理からくるものが多いのはそのためです。

「もう生きていても意味がない。いっそ、命を絶って早く楽になりたい・・。」

そう思いたくなるのは無理もないですが、

人ってそう簡単に死ねるものではありません。

自死を決行する瞬間というのは、

精神的に未熟か、一時的でも精神面に異常をきたしている時ではないでしょうか。

では、死の十字架をまとった不条理の生を受けた人間は、

絶望のどん底に落ちたとき、

自死を選択できないとしたら、いったいどうしたらいいのでしょう？

絶望しながら生き続けるしかないだろうって？・・・そ、そんなことができるのか？

もちろん、できますよ！

いまだかつて、

そして現在地上に生きている「人」１人ひとりが、

自分流儀のやり方で、

この不条理の壁を突破してきているのはまぎれもない事実です。

本書はこのテーマについて、

凄まじい自己体験をもとに深く切り込んだノンフィクション作品です。

個人体験でありながら誰でも実践でき、

相当の効果が期待される重要なヒントが詰まっています。

たとえば、

① 自分自身の行動や見方・考え方を工夫することでできるもの。

② 他人のチカラを借りる必要があるもの。

③ 不条理とのつき合い方を示す西田哲学の本質を理解し、生きるベースとすること。

④ 本やネットから得られる様々な情報を、自らの具体的な行動に落とし込むこと。

以上、４本を柱にご紹介しています。

特筆すべきは、「絶対矛盾的自己同一」なる思想をとりあげていることです。

不条理な「生」、不条理な「運命」に対して、

理性で立ち向かおうとすることが、そもそもナンセンスです。

そうしようとすると、無駄な葛藤に苦しみ、自滅行為につながりかねません。

まずは運命をそっくりそのまま引き受けてください。

引き受けた人間も、幸か不幸か不条理の巣窟なんです。

ならば、人間の不条理性を最大限活かさない手はありませんよね。

なぜ、こんなことに気づかなかったのでしょう？

不条理な「人間」だからこそ、不条理な「運命」を支配することができるんです。

「人間」という不条理な怪物は、

「運命」という不条理な悪夢を飲み込んでしまうことができます。

「人間」は神から与えられた不条理という黄金の剣で、

「運命」という不条理の悪魔をブッタ斬り、退治することができます。

・・・？？

これだけ読んだだけでは、ちょっと「よくわからん」でしょうが・・

無理もありません。

わたしも、このことを悟るのに何年もかかりましたから。

もちろん、

哲学・心理学・他の様々なオリジナルメソッドもどん欲に吸収しました。

本書は、わたしの体験をベースに、

そのヒント・メソッドをできる限りわかりやすく公開したつもりです。

本書によって、

この世の中から自死者を少しでも減らしたい、

そして１人でも多くの人が絶望の淵から早く立ち直られ、

その後の人生をたくましく生き抜いて

いかれることを願ってやみません。