著者:高津清流
ページ数:53

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世はまさに乱世。石見の国人領主・益田藤兼は周防長門に本拠地を置く、中国地方に絶大な力を持つ大内氏に従っていた。藤兼と姻戚で同盟の絆を結んでいた陶晴賢が主君・大内義隆に対し謀反を起こし、血筋の大内義長を立てられた。更にその陶晴賢が厳島で毛利元就に討たれた。その結果、益田藤兼は津和野三本松城の宿敵・吉見正頼と毛利元就の両面に対峙することになった。
厳しい状況下、悩み、迷いながらも益田領に攻め込もうと陣立てする毛利元就次男の吉川元春に話し合いの使者を送った。談合の日程等を詰めるために益田領を訪れた軍使に、あろうことか益田の戦支度を見せつけた。そののち、ついに吉川元春と和談し、辛うじて危機を乗越えた。益田藤兼の子孫はのちに長州藩の永代家老を務めた。
一人称歴史小説で主役の視点で書いた、シリーズ作品『西国の命脈を繋げた益田家物語』の序開(じょびらき)である。主役の視点で描いたために、本来であれば主役が見聞していない事柄を読者に理解してもらうことは非常に難しく、混乱させてしまう。しかし本作は“黒衣”を登場させることによって、それを払拭できるよう工夫した。

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