記憶に残る名馬たち３: ＴＨＥＫＩＮＧＯＦＨＯＲＳＥ（特別付録付Ver）

（本文より）
【はじめに】
おかげさまで『記憶に残る名馬たち』も３巻目を迎えました。手に取って頂いた読者の方々には感謝しかありません。ありがとうございます。
これまで第１巻は、日本競馬史上最強馬のナリタブライアン。
第２巻は、ディープインパクトと並んで大種牡馬サンデーサイレンスの最高傑作との呼び声高いサイレンススズカ。と著者が思う最強馬２頭を綴りましたが、今回の第３巻は、まさにタイトル通り競馬ファンの中に必ず記憶として残っているだろう、あの名馬中の名馬が登場します。
父は、偉大な七冠馬シンボリルドルフ、自身も無敗の二冠馬で日本ダービーを父子制覇。これだけでも充分に名馬ですが、彼の場合、更なるドラマチックな展開を呼び起こします。
彼がもっとも有名となった１年振りの出走でＧⅠを制してしまう。それも３度目の骨折を経て――。
何とドラマチックな競走馬でしょうか。
彼の馬生は、生まれる前からドラマチックで始まり、現役最後もドラマチックで終わる。まさに小説でも書けないようなドラマチックな展開を実際に起こした奇跡の馬であります。
もう皆さんご存じですよね（タイトルにデカデカと載ってるやろ。って突っ込まれそうですが……）
そう、今回の『記憶に残る名馬たち』は、我々競馬ファンに『奇跡と感動』と与えてくれたトウカイテイオーです。
彼が起こした奇跡という賜物は、父ありき、また骨折を支えた関係者ありき、そして、何よりも、この血統を守り続けた馬主さんありきなのです。

※今作では、巻末に特別付録として、この血統の系譜を競馬短編小説として書きました『星母たちの系譜』を収録しました。
　本作と合わせて、お楽しみ頂けたらと思います。
（以下、本文に続く）

• 記憶に残る名馬たち２: ＴＨＥＫＩＮＧＯＦＨＯＲＳＥ