著者:旅野あしのすけ
ページ数:57

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ありふれた男二人が、レンタカーで関西空港から熊野本宮大社を目指す。
何気ない会話のやりとりが展開されるだけの、いたって普通の、旅の話。

強いていうなら、心配性と食いしん坊の二人旅。

旅がしづらくなった今だからこそ。

気心が知れた仲間との旅の楽しさを。
旅先の名物と出会う喜びを。
日常から離れる開放感を。
先が読めないことによる緊張感を。

そんな、旅の醍醐味を思い出して、
次の旅をするきっかけになれば。

以下、序章より一部抜粋。

─・─・─・─

旅をすると、いつもと違う自分が出てくる。

あるいは、ふだん抑えている、
本来の自分が出てくるだけなのか。

どちらにしても、旅はいい。
だからあっしーは、常に旅の口実を探していた。

熊野本宮大社でイベントを開催するという情報を得た。

熊野本宮は一度行ったことはあったが、
再訪したいと思っていた場所だったので、
このイベントへの参加をきっかけとして、
熊野再訪の旅をすることにした。

イベントの中で対談企画があり、
友人のちょーさんに声をかけてみると、
狙い通りに飛びついてきた。

こうしてちょーさんを旅に巻き込むことに
成功したあっしーは、
羽田空港で一足先に保安検査を済ませ、
ちょーさんの到着を今や遅しと待ち構えていた。……

─・─・─・─

目次

はじめに

序章

第1章

 黄金体験か、暗黒体験か

 望まないメッセージ

 酸っぱい思い出

 吹き抜ける冷気

第2章

 書き換えられた数字

 外から、中から、温まる

第3章

 「水」難を免れて

 ある曇った午前中の神社へ続く道

 ついに到着、本宮参拝

第4章

 聖地でも腹ごしらえ

 そして始まるメインイベント

第5章

 ひたすら関空を目指す

終章

おわりに

編集後記

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