著者:円城寺 慧
ページ数:99

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 日本で最も、真面目で勤勉で優秀なのは、官僚である。ほぼ全ての官僚が日本の将来のために、優れた政策を立て、それを実現させたいという高い志を持って、官僚を目指した者ばかりである。
 だが、彼らが本当に取り組みたい政策に、かかわっていられる者は現実には、どれだけいるであろう。
 多くの官僚が子供の喧嘩のような国会の答弁を深夜までかかって作成したり、国会議員の不始末の尻拭いに追われたりしています。更にはマスコミからバッシングを受けることもしばしばです。それでも、彼らは悶々と不本意な業務に明け暮れる日々を必死に頑張っているのです。
 この物語は、官僚たちが日本を希望の持てる国にするために、未来型の教育制度を立案制度化し、実現させたことで、その教育を受けた、卒業生たちが、日本に横たわる多くの問題を解決して行き、穏やかで幸福な社会を築いて行った物語です。 
 ところで皆さんは、大学が無くなった社会を想像されたことがおありでしょうか?
 その社会は、高額な教育費に苦しむことも無く、受験戦争の為の勉強をする必要も無く、教育格差からくる格差社会の中で苦しむこともない、住みやすい世の中になるのではないでしょうか。そうなればおのずと少子化問題は解決し、年金問題も改善されてゆくと思います。
 嘗て日本の高度成長を支えた団塊世代の大多数は、高校までの教育を受けた人々であり大学で学んだ人はごく少数でした。それでも戦後の荒廃した日本を見事に復興させることができました。ですがバブル崩壊後の日本は、殆どの若者が大学卒業の肩書を持つようになったにもかかわらず、長らく低迷したままで閉塞感が漂う世の中です。このことからも高学歴社会であることが必ずしも幸福度の高い社会を生み出すと考えるのは間違いなのだと思います。
  この本を読むと、こんな荒唐無稽な教育制度そして世の中にできる筈がないと感じられると思います。ですが何回も読み返していただけるなら、国をあげて真剣に取り組めば、実現可能な政策だと、徐々に感じられることと思います。

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