【無料で読める】ぐちゃぐちゃになった賃金制度・評価制度をつくりなおす方法: なぜ、人事労務のプロから学んでも制度設計には失敗してしまうのか？

筆者は「人事賃金コンサルティングに専業特化した社会保険労務士事務所」をもう２０年以上経営し、３００社以上の支援にかかわってきました。人事労務は正解がない、何が正解なのかわからない世界です。正解らしいことがたくさん、世の中にあふれています。しかし、率直に申し上げてすべて一つの「仮説」に過ぎません。ある条件ではうまくいくが、別の条件ではうまくいかないのです。この何が正解かわからない分野にたくさんの「仲介業者」が現れます。仲介業者の代表格はコンサルタントです。コンサルタントが賃金制度・評価制度のフォーマットをもってきて、「これが正解です」と解決策を提示するのです。しかし、企業は個別固有、問題点も各種各様にもかかわらず、フォーマット（解決策らしきもの）に飛びついてしまったがために、いま日本中で大きな混乱が起こっています。そこで本書では賃金制度・評価制度においてぐちゃぐちゃになる原因と解決策の方向性をお示ししてみたいと考えています。