著者:石井 宏紀
ページ数:46

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[商品について]
―息を呑み言葉を探してきた このからだから這い出すように―
うつろいゆく自然に、積み重なり沈殿していく過去に、言葉の思惟の向こうにある観念の火花に、そして懊悩し探し求める「生」の道に詩作の衝動は駆り立てられ、それはやがて美しき言葉の結晶となって読み手の心と共鳴していく――言葉の色彩と音色の狭間にある心を鮮やかに描き起こした渾身の詩集。

[目次]
痛み葉
ゆき
花びら
雨脚
静かな夜
フーガ
半月
暮れ残る道
雲の火ばな
周波数
架橋
裂けたザクロ
乾いた風
ボールペンと紙の
夏の朝は早い
聖堂
ガラス細工
大工仕事の音
雨垂れ
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
人生には必ずしも詩は必要ではないかも知れない、しかし人生には詩でしか表わすことができないものが確かに存在する、本書はそんなことを改めて感じさせるような作品集になっています。言葉のままに、心のままに、そして感性のままに、本書が紡ぎ出す詩の世界を楽しんでいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
石井 宏紀(いしい・こうき)

昭和十五(一九四〇)年
山梨県北都留郡上野原町上野原字向風に生まれる。
現・上野原市上野原

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