イライラ・無理を手放して 仕事も子育ても自由な時間も手に入れる！ 欲張りママの時短仕事術 : 〜なぜ、超多忙！管理職ワーママが残業ゼロにできたのか？〜

私は７歳と３歳の子供を育てる管理職＆時短勤務のワーキングマザーです。
仕事はメーカーで製品開発をしています。
　現在は部下を４人持ち、「１００年愛される商品を生み出し、育てたい」という想いを持ちながら、部下の育成やチームの業務運営に日々奮闘しています。
　今でこそ残業をすることも仕事を持ち帰ることもほとんどありませんが、１人目の育休が明け職場復帰して半年経ってからは、仕事の忙しさに追われ、気持ちの余裕は「ゼロ」状態でした。時短勤務でも仕事量は変わらず、仕事・育児・家事にいっぱいいっぱい。保育園のお迎え時間に間に合うように仕事を無理やり切り上げ、家に帰ってからは子供を寝かす時間が気になり、「早く、早く！」と子供も、自分もせかす日々。
　持ち帰った仕事が寝落ちしてできなかったり、子供の寝る時間が時になることも少なくなく、自分のダンドリの悪さに悩んだり、自分のために使える時間が全くとれない生活にイライラや疲れが積もっていました。
　そして、「どうしてこんなに自分はできないのだろう・・・」と、毎日落ち込んでばかりいました。
　そんな矢先、小さな部署のマネージャーに抜擢されました。
子供がいると昇進が遅れ、働きたくても、やりたい仕事をやらせてもらえないという話をネットなどで聞いたことがあったので、ありがたいことだなとその時は思いました。楽観的な性格なので、大変かもしれないけど、やってみたら何とかなるだろうとも思っていました。
　でも、私を待っていたのは、想像をはるかに超える忙しさとあわただしさ。
子供と遊ぶ時間、自分のための時間が全く取れずに、気持ちの余裕が更になくなっていったのです。
　食事、家事以外は仕事をする日々。毎日パソコンを持ち帰り、深夜１時にやっと寝られたと思ったらすぐ朝。
仕事にやりがいは感じていたものの、あまりの激務に体力、気力ともに限界にきていました。
　そんな時タイミングよく組織変更があり、第２子妊娠もあって、激務から解放。育休中は心身ともにリフレッシュでき、新たな気持ちで職場復帰しましたが、０歳児ならではの保育園の洗礼を受け、お熱などで保育園を休むことも増え、時間の制約と仕事量の多さにまた苦しむ生活に逆戻り。いっその事、仕事も辞めようかと思うことも何回もありました。でも生活のことを考えると辞められず、「育児が落ち着くまではしょうがない」と自分に言い聞かせていました。そして現状を変えようと社内やネットでロールモデルを探してみましたが見つからず、モヤモヤとした思いを抱えながら毎日を送っていました。
　そんなある日、大学の後輩とランチをしました。彼女が話す内容は、自分の興味があることを思う存分楽しんでいるというもので、イキイキと話す彼女の顔からも充実ぶりが十分すぎるほど伝わってきました。
　それを聞いた時に、「今の私は仕事と子育てだけ。今までは興味を持ったらやってみる！　そんなことが当たり前にできていたのに、今の私は時間がなく、焦るばかり」
自分が中身のないとてもちっぽけな人間に思えてきて、泣きたくなるくらい悲しくなりました。
　でも同時に、「今は子供が小さいからしょうがない」と自分に言い聞かせている自分がそこにはいました。
　そんな時でした。実家に帰った時、小学生時代の愛読書『モモ』が偶然目に入り、「今の自分の状態は、本の中の時間泥棒に時間を奪われた人と同じだ！」ということに気づき、今を生きられていないことに愕然としたのです。
　そして、「子育て中のママでも自分の時間、自分への投資をあきらめる必要はないのですよ。
だって日向さんの人生なのですから」というある人のアドバイスから、「今も私の大切な時間。子育てを理由にやりたいことを我慢する必要はないんだ！」
　私の考え方が変わった瞬間でした。
　そこから、自分時間を確保するためにどうしたらいいかと考えるようになり、自分の１日を見直し、働き方を変えようと考動していきました。そして私がたくさんの「すべき」に縛られていたことに気づき、「私はどうしたいのか？」という視点で考えることで、やらなくてもいいものはタスクから外していきました。
　そうすると今まで私の奥底で封印されていたやりたいこと、なりたい自分がどんどんあふれ出し、忙しさは変わらなくても充実感を感じられるようになっていきました。
　更に仕事も徐々に回り始め、チームリーダーをお願いされ、部下を持っても無理なく回せるようになっていきました。
チームリーダーになってからも家に仕事を持ち帰らず、子供と一緒に寝ることもでき、今度は仕事のスキマ時間を活用し、新しいことにも挑戦できる時間と気持ちの余裕もできました。やりたいこと、なりたい自分を叶えるために、一歩を踏み出せるまでになったのです。
　
この書籍では
　・仕事と育児のプレッシャーに苦しむ働くママを救いたい！
　・自信を持って我が子に後ろ姿を魅せられる、そんな充実ママをたくさん作りたい！
こんな想いとともに、働くママの「やりたい」を叶える、時間と気持ちの余裕を生み出す時短仕事術をお伝えしていこうと思います。