愛のうそまこと （１８） 奇跡編 大人の恋愛ストーリー（北新地）

　セルメイキストの美弥と立木の関係は未だ施術者とクライアントの域を越えていない。男女関係に至るには道のりが遠く思えた。
　性愛は美弥にとってはリハビリ、立木にとってはヘルスケア、という認識は共有できた。
　そんなある日、メールが届いた。沙希という名の子だった。トークはこちらからとあった。こちらはURLだった。タップすると、カップルという出会い系サイトにリンクした。ハンドル名と年齢を登録するだけでよかった。立木は興味本位で登録した。ハンドル名はジャガーにした。
　手続きが完了すると、次から次と写メ入りのメッセージが届いた。何人かとやり取りしている中でGカップのひなが目を引いた。ひなとやり取りしているうちに登録した際に付与されたポイントは不足した。継続するためにはポイントを購入しなければならない。
　コンビニでビットコインを購入した。ひなと会う約束をして立木は待ち合わせ場所に出向いた。だが、ひなは現れなかった。
　人生とはわからないものでゆかりを想い続けて来た伊崎との縁で小料理屋小雪でひなと出会うことになった。北新地で立ちん坊していたしのの娘であった。伊崎はしのと夫婦の契りを交わしていた。立木は祝福した。
　ひなは立木がジャガーとわかると驚いたものの、立木に交際を求めた。携帯番号を交換して数日後にひなは立木をデートに誘う。立木はひなを車に乗せてホテルに向かった。ホテルの一室で立木はひなを抱擁する。ひなは自身が処女であることを告白して、立木に処女を捧げたいという。立木は困惑する。
　果たして、ひなは立木に処女を捧げることができるのだろうか。

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大人の恋愛ストーリー（北新地）』の18巻

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